[P-176-B] 調剤薬局事務員による薬剤師補助作業(PA業務)に対する事務員の意識調査
【目的】2019年4月2日に薬生総発0402第1号の通知が発出され、最終的な責任を有する薬剤師の指示に基づき、医薬品の取り揃えなどの業務について薬局事務員による実施が法的に可能となった。そこで、今後の円滑な調剤薬局業務に欠くことのできない薬局事務員のPA(パートナー)業務に対する意識を調査することは極めて重要である。
【方法】(株)フロンティアの調剤薬局に勤務する事務員に基本情報および職場環境、PA業務に対する意識について、無記名によるアンケートを実施した。アンケート回答における関連性については、χ2検定およびt-検定で解析し、有意確率p<0.05を有意差有とした。
【結果】アンケート有効回答は147店舗387名、女性97%、常勤79%、医療現場の通算勤務年数11.6±7.9年、当社の勤務年数8.5±6.8年であった。職場状況における意識は、現在の店舗配属に満足:はい76%、どちらでもない17%、いいえ7%、人材育成に十分配慮:はい52%、どちらでもない28%、いいえ20%であり、2項目に強い関連性を示した(p<0.001)。PA業務に対する意識は、事務員によるPA業務が進んでいる:はい83%、どちらでもない13%、いいえ4%、PA業務の重要性認識:はい86%、どちらでもない12%、いいえ2%であった。「医薬品の取り揃え」83%「医薬品不足時の対応」74%「医薬品管理」76%「備品管理」84%「棚卸業務」78%「服薬指導後の会計」53%がPA業務への変遷が進んでいるという回答であった。「医薬品管理」が習得に最も時間がかかり、「医薬品の取り揃え」がミスが最も発生しやすいと思っている業務であり、その意識と医療現場の経験年数は有意な関連性を示した(p=0.027)。
【考察】職場の満足度との相関により、人材育成への取り組みの重要性およびPA業務導入により薬剤師の服薬指導業務、服薬フォローアップなどの業務が増加したと50%以上の事務員が意識しており、調剤薬局における事務員のPA業務の重要性が示唆された。
【方法】(株)フロンティアの調剤薬局に勤務する事務員に基本情報および職場環境、PA業務に対する意識について、無記名によるアンケートを実施した。アンケート回答における関連性については、χ2検定およびt-検定で解析し、有意確率p<0.05を有意差有とした。
【結果】アンケート有効回答は147店舗387名、女性97%、常勤79%、医療現場の通算勤務年数11.6±7.9年、当社の勤務年数8.5±6.8年であった。職場状況における意識は、現在の店舗配属に満足:はい76%、どちらでもない17%、いいえ7%、人材育成に十分配慮:はい52%、どちらでもない28%、いいえ20%であり、2項目に強い関連性を示した(p<0.001)。PA業務に対する意識は、事務員によるPA業務が進んでいる:はい83%、どちらでもない13%、いいえ4%、PA業務の重要性認識:はい86%、どちらでもない12%、いいえ2%であった。「医薬品の取り揃え」83%「医薬品不足時の対応」74%「医薬品管理」76%「備品管理」84%「棚卸業務」78%「服薬指導後の会計」53%がPA業務への変遷が進んでいるという回答であった。「医薬品管理」が習得に最も時間がかかり、「医薬品の取り揃え」がミスが最も発生しやすいと思っている業務であり、その意識と医療現場の経験年数は有意な関連性を示した(p=0.027)。
【考察】職場の満足度との相関により、人材育成への取り組みの重要性およびPA業務導入により薬剤師の服薬指導業務、服薬フォローアップなどの業務が増加したと50%以上の事務員が意識しており、調剤薬局における事務員のPA業務の重要性が示唆された。