[SY7-2] 多職種連携における認知症研修認定薬剤師
厚生労働省は2025年を目途に、高齢者や認知症の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもと、可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域における医療介護関係機関が連携して包括的かつ継続的な治療やケアを患者またはその家族に提供できるサービス提供体制として、地域包括ケアシステムの構築を推進している。また、2015年10月に策定された「患者のための薬局ビジョン」では「かかりつけ薬剤師・薬局機能」がもつべき3つの機能として、「服薬情報の一元的・継続的把握」「24時間・在宅対応」「医療機関等との連携」が挙げられているが、とりわけ在宅対応においては、保険薬局の薬剤師が地域包括ケアシステムの一翼を担い、地域の高齢者を支えていくための多職種連携が不可欠なものになっている。
2000年に介護保険法が施行されて以降、様々な介護サービスを提供する専門職が存在する中、保険薬局の薬剤師は情報を共有する機会が多い医師や病院薬剤師、在宅医や訪問看護師、ケアマネジャーだけでなく、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士、福祉用具専門員、医療ソーシャルワーカーなどとも必要に応じて積極的に地域の他の専門職と連携を取る必要があると考えている。
認知症研修認定薬剤師制度は、認知症領域において医薬品に関わる専門的立場から医療・介護・福祉チームの一員として薬物療法を中心に参画するための能力と適性を備え、さらに認知症の人とその家族等に対して薬学的視点をふまえた適切な助言および対応ができる薬剤師の養成を目的として創設されている。
本シンポジウムでは、私が多職種との交流や勉強会を通じて感じて得た経験や知見、他の専門職種が薬剤師と連携を図る上での悩みや薬剤師への期待を共有するとともに、情報のやり取りだけでない多職種連携の本質についても言及したい。
2000年に介護保険法が施行されて以降、様々な介護サービスを提供する専門職が存在する中、保険薬局の薬剤師は情報を共有する機会が多い医師や病院薬剤師、在宅医や訪問看護師、ケアマネジャーだけでなく、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士、福祉用具専門員、医療ソーシャルワーカーなどとも必要に応じて積極的に地域の他の専門職と連携を取る必要があると考えている。
認知症研修認定薬剤師制度は、認知症領域において医薬品に関わる専門的立場から医療・介護・福祉チームの一員として薬物療法を中心に参画するための能力と適性を備え、さらに認知症の人とその家族等に対して薬学的視点をふまえた適切な助言および対応ができる薬剤師の養成を目的として創設されている。
本シンポジウムでは、私が多職種との交流や勉強会を通じて感じて得た経験や知見、他の専門職種が薬剤師と連携を図る上での悩みや薬剤師への期待を共有するとともに、情報のやり取りだけでない多職種連携の本質についても言及したい。