[CSY1-3] ようこそ、小児在宅の世界へ

調剤薬局の皆様の御協力なくして、在宅医療は成り立ちません。しかし、患者がお子さんとなると、成人医療とは異なる部分が多く、緊張する方も多いのではないでしょうか。まずは、どんなお子さんが、どんな医療を必要としているのか、知ってみませんか。
在宅医療を必要とするお子さんの中に多いのが「医療的ケア児」すなわち、NICU(新生児特定集中治療室)等に長期入院した後、引き続き人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引や経管栄養などの「医療的ケア」を日常的に必要とする子どもたちです。呼吸に関するケア・経管栄養に関するケア・排泄に関するケア(導尿など)、他には点滴・注射・透析などを必要とするお子さんもいます。お子さんの状態を把握するには、医療的ケアの観点と、もうひとつ、障がい(主に運動障がい・知的障がい)の観点も大切です。
在宅医療を必要とするお子さんは、しばしば、複数の医療機関を利用しています。基礎疾患が稀少であったり重篤であったりするため、通院して専門医療を受けつつ、医療的ケアのフォローアップや日常的な健康問題は在宅医療で、というケースも多いです。体調を崩せば入院も必要ですし、病状や体格が変われば処方薬の種類や量も変化します。服薬管理もなかなか大変です。愛知県医療療育総合センター中央病院の院内薬局を利用する医療的ケア児の保護者を対象とした調査1)によれば、43.3%が服薬に困ったことがある、医療的ケア用物品の運搬に負担を感じている保護者は43.3%でした。
今回の講演では、こうしたお子さんの調剤・服薬指導とともに、医療機関との連絡・連携方法の要点もお話しします。処方元の医療機関に対して、是非、診療情報提供を御提案ください。病名・処方内容・アレルギーや禁忌薬情報以外に、身長と体重・医療的ケアの種類、もしあれば、それまでの調剤の注意点を確認します。病院の入院治療から在宅診療に移行する時に開催される「退院前カンファレンス」への出席も、機会があれば強くお勧めします。介入前にお子さん・保護者さん・御家族の状況が分かることが、大きなメリットです。
参考文献
1) 一般社団法人愛知県薬剤師会. 愛知県内における医療的ケア児の薬物療法に係る連携構築体制推進事業報告書(厚生労働省 令和3年度成育医療分野における薬物療法等に係る連携体制構築推進事業)2022.
在宅医療を必要とするお子さんの中に多いのが「医療的ケア児」すなわち、NICU(新生児特定集中治療室)等に長期入院した後、引き続き人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引や経管栄養などの「医療的ケア」を日常的に必要とする子どもたちです。呼吸に関するケア・経管栄養に関するケア・排泄に関するケア(導尿など)、他には点滴・注射・透析などを必要とするお子さんもいます。お子さんの状態を把握するには、医療的ケアの観点と、もうひとつ、障がい(主に運動障がい・知的障がい)の観点も大切です。
在宅医療を必要とするお子さんは、しばしば、複数の医療機関を利用しています。基礎疾患が稀少であったり重篤であったりするため、通院して専門医療を受けつつ、医療的ケアのフォローアップや日常的な健康問題は在宅医療で、というケースも多いです。体調を崩せば入院も必要ですし、病状や体格が変われば処方薬の種類や量も変化します。服薬管理もなかなか大変です。愛知県医療療育総合センター中央病院の院内薬局を利用する医療的ケア児の保護者を対象とした調査1)によれば、43.3%が服薬に困ったことがある、医療的ケア用物品の運搬に負担を感じている保護者は43.3%でした。
今回の講演では、こうしたお子さんの調剤・服薬指導とともに、医療機関との連絡・連携方法の要点もお話しします。処方元の医療機関に対して、是非、診療情報提供を御提案ください。病名・処方内容・アレルギーや禁忌薬情報以外に、身長と体重・医療的ケアの種類、もしあれば、それまでの調剤の注意点を確認します。病院の入院治療から在宅診療に移行する時に開催される「退院前カンファレンス」への出席も、機会があれば強くお勧めします。介入前にお子さん・保護者さん・御家族の状況が分かることが、大きなメリットです。
参考文献
1) 一般社団法人愛知県薬剤師会. 愛知県内における医療的ケア児の薬物療法に係る連携構築体制推進事業報告書(厚生労働省 令和3年度成育医療分野における薬物療法等に係る連携体制構築推進事業)2022.