[P-003-C] 地域住民に対する糖尿病教育と自己管理行動の支援に向けた取り組みとその影響について
【目的】
糖尿病の治療は医療機関を継続通院する必要があるが、自覚症状が乏しいことに加え、経済的・心理的などの様々な理由で通院を自己中断してしまう患者は少なくない。患者の自己管理の質の向上と実行を支援し、受診中断を抑制することができれば合併症発症とQOL低下の防止が可能となることが期待される。そこで地域住民に対し、正しい知識の習得と適切な治療機会の発見を支援することを目的に糖尿病教室を実施し、本教室が参加者の糖尿病への理解度と自己管理行動にどの程度影響を与えたかアンケート調査を行ったため報告する。
【方法】
2023年1月8日、参加者に対して糖尿病療養(病態、栄養・運動・薬物療法、低血糖、シックデイ)の講演と希望者のみにHbA1c測定を行い、アンケートを配布した。調査項目は、性別、年齢、糖尿病既往歴・家族歴の有無、講演の理解度、自己管理行動の意識変容の有無とし、得られた回答を項目別に集計した。
【結果】
アンケートは42名から回収でき、平均年齢は70.1±13.2歳、男性17名、女性23名、無回答2名であった。またHbA1c測定した26名のうち、糖尿病既往のない者は21名であり、その測定値の内訳は6.5%以上(糖尿病型)、5.6~6.5%(境界型)、5.6%未満(正常型)はそれぞれ7名、14名、0名であった。本教室を通じて糖尿病の理解を深めることが「できた」と回答した者は34名(無回答8名)で、生活習慣の是正や診察・健診を受ける契機と「なった」と回答した者は33名(無回答6名)であった。
【考察】
受診勧奨値(HbA1c≧6.5%)の未治療者に対して受診勧奨を行ったが、本教室は糖尿病の有無に関わらず自己管理行動の意識改善に影響を与えたのみならず、治療の機会の発見を支援することができたと考える。境界型には生活習慣の個別指導することで糖尿病型への進展を阻止できる可能性があり、全例にその後の経過を確認し継続的な介入を行う体制を整備し、地域の健康維持・増進に努めたい
糖尿病の治療は医療機関を継続通院する必要があるが、自覚症状が乏しいことに加え、経済的・心理的などの様々な理由で通院を自己中断してしまう患者は少なくない。患者の自己管理の質の向上と実行を支援し、受診中断を抑制することができれば合併症発症とQOL低下の防止が可能となることが期待される。そこで地域住民に対し、正しい知識の習得と適切な治療機会の発見を支援することを目的に糖尿病教室を実施し、本教室が参加者の糖尿病への理解度と自己管理行動にどの程度影響を与えたかアンケート調査を行ったため報告する。
【方法】
2023年1月8日、参加者に対して糖尿病療養(病態、栄養・運動・薬物療法、低血糖、シックデイ)の講演と希望者のみにHbA1c測定を行い、アンケートを配布した。調査項目は、性別、年齢、糖尿病既往歴・家族歴の有無、講演の理解度、自己管理行動の意識変容の有無とし、得られた回答を項目別に集計した。
【結果】
アンケートは42名から回収でき、平均年齢は70.1±13.2歳、男性17名、女性23名、無回答2名であった。またHbA1c測定した26名のうち、糖尿病既往のない者は21名であり、その測定値の内訳は6.5%以上(糖尿病型)、5.6~6.5%(境界型)、5.6%未満(正常型)はそれぞれ7名、14名、0名であった。本教室を通じて糖尿病の理解を深めることが「できた」と回答した者は34名(無回答8名)で、生活習慣の是正や診察・健診を受ける契機と「なった」と回答した者は33名(無回答6名)であった。
【考察】
受診勧奨値(HbA1c≧6.5%)の未治療者に対して受診勧奨を行ったが、本教室は糖尿病の有無に関わらず自己管理行動の意識改善に影響を与えたのみならず、治療の機会の発見を支援することができたと考える。境界型には生活習慣の個別指導することで糖尿病型への進展を阻止できる可能性があり、全例にその後の経過を確認し継続的な介入を行う体制を整備し、地域の健康維持・増進に努めたい