第17回日本薬局学会学術総会

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一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Cグループ

Mon. Oct 9, 2023 2:50 PM - 3:30 PM ポスター会場 (2号館3階 会議室231/会議室232+233/会議室234)

[P-006-C] 当薬局における薬剤使用期間中の患者フォローアップの現状と実例報告

上田 美穂1, 上當 明徳2, 坂部 みゆき3, 小川 博子4, 川地 康隆4 (1.(株)アイセイ薬局 アイセイ薬局尾張旭店, 2.おおくて店, 3.神領店, 4.東海第一支店)

【目的】
2020年9月に改正薬剤師法並びに薬機法が施行され、服薬フォローアップ(以下服薬フォロー)の義務化が明記された。服薬フォローは、調剤した薬剤の適正な使用のため、服用期間を通じた継続的な薬学的管理と患者支援のために行うものであり、その選定は薬剤師が必要性を個別に判断し実施するものである。当薬局における現状と実例を挙げ、評価をおこなった。
【方法】
2022年10月1日から12月28日の期間において、アイセイ薬局尾張旭店において服薬フォローを行った患者62例について、薬剤服用歴を用いてその内容について集計を行った。
【結果】
調査期間の服薬フォローは62例、対象となった患者の年齢は、20歳代から90歳代、平均68歳であった。服薬フォローのタイミングが継続処方投薬後(A群)は27例、内容は効果や副作用確認16例、服薬補助7例、相互作用確認3例、残薬確認1例であった。新規処方薬、若しくは処方変更の投薬後(B群)が35例、内容は効果や副作用の確認28例、服薬補助7例であった。医療連携はA群では服用補助2例、残薬調整1例あり、B群では効果確認にて2例、服用補助で1例あった。服薬フォローが多かった対象薬剤は、降圧剤25例、鎮痛剤、漢方製剤が各7例ずつであった。
【考察】
服薬フォローのチェックポイントとして、効果や副作用の確認、服薬補助、相互作用確認、残薬調整などがあることが分かった。A群B群を比較してみたところ大きな違いは見られなかったため、服薬フォローは、処方の変化のあるなしにかかわらず必要なことがあり、継続処方の患者に対しても、服薬補助や相互作用の確認などが定期的に必要であることが分かった。今回知れたチェックポイントを念頭に今後も服薬フォロー、必要に応じた医療連携を実施していこうと思う。