[P-066-C] 専門医療機関連携薬局における外来がん患者の有害事象フォローアップの集積結果報告
【目的】
がん患者への化学療法が入院から外来にて行われることが増加している。そのため、保険薬局における抗がん薬の有害事象に対するフォローアップは重要となっている。専門医療機関連携薬局である当薬局において集積した抗がん薬の有害事象についてretrospectiveに調査したのでその結果を報告する
【方法】
2021年10月~2022年12月に当薬局に来局されたがん患者において、服薬指導時およびTELフォローアップ時に聴取した有害事象の種類・処方提案・経過などについて調査した。有害事象はCTCAE.Ver.5においてGrade1以上の有害事象について有りとした。
【結果】
調査期間における外来がん患者は92名であった。そのうち服薬指導時に有害事象の訴えがあった患者は52名であった。有害事象の内訳は、倦怠感12件(Grade1:11件・Grade2:1件)、末梢神経障害12件(Grade1:8件・Grade2:4件)、食欲低下11件(Grade1:8件・Grade2:3件)、悪心9件(Grade1:5件・Grade2:4件)、手足症候群8件(Grade1:7件・Grade2:1件)、下痢6件(Grade1:4件・Grade2:2件)、口腔粘膜炎4件(Grade1:4件)であった(複数回答あり)。上記の有害事象の対応として、処方提案は19件あり、その内11件が採択された。調査期間中の有害事象の変化は、Grade改善10名、Grade変化なし41名、Grade悪化1名であった。
【考察】
外来がん化学療法の有害事象は、6割弱の患者において発現していた。したがって外来がん化学療法における支持療法の支援は、薬局薬剤師の一層重要な責務と考える。
がん患者への化学療法が入院から外来にて行われることが増加している。そのため、保険薬局における抗がん薬の有害事象に対するフォローアップは重要となっている。専門医療機関連携薬局である当薬局において集積した抗がん薬の有害事象についてretrospectiveに調査したのでその結果を報告する
【方法】
2021年10月~2022年12月に当薬局に来局されたがん患者において、服薬指導時およびTELフォローアップ時に聴取した有害事象の種類・処方提案・経過などについて調査した。有害事象はCTCAE.Ver.5においてGrade1以上の有害事象について有りとした。
【結果】
調査期間における外来がん患者は92名であった。そのうち服薬指導時に有害事象の訴えがあった患者は52名であった。有害事象の内訳は、倦怠感12件(Grade1:11件・Grade2:1件)、末梢神経障害12件(Grade1:8件・Grade2:4件)、食欲低下11件(Grade1:8件・Grade2:3件)、悪心9件(Grade1:5件・Grade2:4件)、手足症候群8件(Grade1:7件・Grade2:1件)、下痢6件(Grade1:4件・Grade2:2件)、口腔粘膜炎4件(Grade1:4件)であった(複数回答あり)。上記の有害事象の対応として、処方提案は19件あり、その内11件が採択された。調査期間中の有害事象の変化は、Grade改善10名、Grade変化なし41名、Grade悪化1名であった。
【考察】
外来がん化学療法の有害事象は、6割弱の患者において発現していた。したがって外来がん化学療法における支持療法の支援は、薬局薬剤師の一層重要な責務と考える。