第17回日本薬局学会学術総会

講演情報

一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Bグループ

2023年10月9日(月) 14:00 〜 14:40 ポスター会場 (2号館3階 会議室231/会議室232+233/会議室234)

[P-092-B] オンライン服薬指導拡大に向けた当社での取り組みについて

中村 帆波 ((株)アルプ アルプ薬局 近岡店)

【目的】
2020年初頭から出現したCOVID-19により、0410対応を代表とした非接触対応を求められた。また今後電子処方箋が本格的に展開されることが予想され、オンライン服薬指導への対応が更に求められる時代となる。当社では株式会社ファーマシフトが提供するLINE公式アカウント「つながる薬局」を活用し、患者の利便性向上とオンライン服薬指導拡大に向けて取り組んでいる。導入から現在までの成果、および今後の課題について考察する。
【方法】
「つながる薬局」の導入時期(2022年10月1日~2023年4月28日)にて、つながる薬局上で当薬局をかかりつけ薬局登録された数(以下、かかりつけ薬局登録数)の推移・年齢層を調べた。導入取り組みとして、待合室ポスター掲示、配布資料を作成しお渡し、患者への声掛け等を行った。またオンライン服薬指導を行った件数を表す。
【結果】
かかりつけ薬局登録数は222件となり、来局患者数の4.4%だった。導入時の10月・11月は各50件以上、その後は月平均20~30件と横ばいになった。年齢層としては20代~50代での利用が多く、60代以上から減少傾向であった。上記期間にて、オンライン服薬指導を行った件数は67件(患者数28名)だった。
【考察】
若い年齢層は通信機器に不都合のない方が多く、LINEを利用する「つながる薬局」は比較的登録が容易であったが、高齢になるにつれて通信機器を持っていない、また機能の利用が難しいことから登録は困難であった。しかし、家族などサポートする人がいることで、登録の可能性はあるとみえる。今後、「つながる薬局」の服薬フォローアップ機能を積極的に活用するとともに、子育てや仕事の合間などの隙間時間を活用したオンライン服薬指導を提案し、患者の満足度を高めていきたい。