[P-095-B] シームレスな外来薬物療法の実現に向けた薬局間情報共有書の運用について
【目的】
保険薬局には、患者の服薬情報を一元管理する「かかりつけ機能」の発揮が求められるが、転院や転居等で患者が新たな薬局を利用する場合は、薬局間での患者情報を共有することが重要と考えられる。そこで当薬局では、2023年1月から主応需医療機関である獨協医科大学病院から治療の中心が地元の診療所等に移る患者の服薬情報等を薬局間情報共有書(以下、共有書)にまとめ、患者同意のもとで他薬局に提供している。本研究では、共有書による薬局間情報共有の重要性について、後ろ向き調査を実施した。
【方法】
2023年1月~3月に当薬局が共有書を提供した患者の背景や経緯等を、薬歴および運用記録簿から抽出した。また、提供先の薬局薬剤師から任意で共有項目(投与経路や調剤上の留意点等)ごとの必要性に関するフィードバックを受け、その内容を分析した(アイングループ医療研究倫理審査委員会の承認番号:AHD-0203)。
【結果】
腎機能低下や副作用歴のある患者等の10名が共有書を利用し、うち3名について提供先の薬局薬剤師よりフィードバックを受けた(2023年4月時点)。患者は「服薬状況等を自ら説明することへの不安」等の理由から、共有書を利用した。提供先の薬局薬剤師は、共有書の必要性に関する5段階評価(5:必要である、1:必要ではない)について、1名が5を、2名が4を選択した。また、必要性の高い情報として「アレルギー・副作用歴」「調剤上の留意点」等を回答した。
【考察】
共有書を利用した薬局間情報共有は、新たな薬局を利用する患者の不安解消につながるとともに、提供先の薬局薬剤師が安全な薬物治療の実施に不可欠な副作用歴等を漏れなく把握でき、問診では把握しづらい患者の服薬状況等の理解にもつながることが示唆された。今後も、患者が安心して治療を継続できるシームレスな外来薬物療法の実現に向け、共有書による薬局間情報共有に取り組んでいきたい。
保険薬局には、患者の服薬情報を一元管理する「かかりつけ機能」の発揮が求められるが、転院や転居等で患者が新たな薬局を利用する場合は、薬局間での患者情報を共有することが重要と考えられる。そこで当薬局では、2023年1月から主応需医療機関である獨協医科大学病院から治療の中心が地元の診療所等に移る患者の服薬情報等を薬局間情報共有書(以下、共有書)にまとめ、患者同意のもとで他薬局に提供している。本研究では、共有書による薬局間情報共有の重要性について、後ろ向き調査を実施した。
【方法】
2023年1月~3月に当薬局が共有書を提供した患者の背景や経緯等を、薬歴および運用記録簿から抽出した。また、提供先の薬局薬剤師から任意で共有項目(投与経路や調剤上の留意点等)ごとの必要性に関するフィードバックを受け、その内容を分析した(アイングループ医療研究倫理審査委員会の承認番号:AHD-0203)。
【結果】
腎機能低下や副作用歴のある患者等の10名が共有書を利用し、うち3名について提供先の薬局薬剤師よりフィードバックを受けた(2023年4月時点)。患者は「服薬状況等を自ら説明することへの不安」等の理由から、共有書を利用した。提供先の薬局薬剤師は、共有書の必要性に関する5段階評価(5:必要である、1:必要ではない)について、1名が5を、2名が4を選択した。また、必要性の高い情報として「アレルギー・副作用歴」「調剤上の留意点」等を回答した。
【考察】
共有書を利用した薬局間情報共有は、新たな薬局を利用する患者の不安解消につながるとともに、提供先の薬局薬剤師が安全な薬物治療の実施に不可欠な副作用歴等を漏れなく把握でき、問診では把握しづらい患者の服薬状況等の理解にもつながることが示唆された。今後も、患者が安心して治療を継続できるシームレスな外来薬物療法の実現に向け、共有書による薬局間情報共有に取り組んでいきたい。