第17回日本薬局学会学術総会

講演情報

一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Bグループ

2023年10月9日(月) 14:00 〜 14:40 ポスター会場 (2号館3階 会議室231/会議室232+233/会議室234)

[P-140-B] 在宅末期がん患者の調剤におけるクリーンベンチの活用と問題点

林 きよみ, 勝川 藍, 皆川 友香 ((株)アイセイ薬局)

【目的】
最近、注射剤の処方箋対応のためにクリーンベンチを設置する薬局は増えてきている。そこで末期がん患者の処方箋に院外処方可能な医薬品に該当しない薬の処方という問題点が明らかになってきた。注射剤処方箋の問題点から調剤薬局が末期がん患者の在宅療養を支えるための貢献について報告する。
【方法】
2022年1月から2023年4月までの16か月間にアイセイ薬局松河戸店に持ち込まれた末期がん患者の処方箋について、応需できなかった処方箋も含めて8名の処方箋の内容を薬歴、医薬品の譲渡記録から問題を抽出した。
【結果】
当薬局に持ち込まれた末期がん患者8名の処方箋のうち1枚は問題があった。処方された薬剤、フルカリック2号輸液、ガスター注射液、デカドロン注射液、アセリオ静注、イーケプラ点滴静注の5種中、2種の薬は院外処方出来ない薬のため、この処方箋の薬の混注は調剤要件に該当しなことが問題となり、その処方箋は当薬局では応需できなかった。
【考察】
訪問診療を行う医師が処方を必要とする薬には院外処方可能や医薬品という制限がある。その制限に非該当の薬は医師が払い出すことになる。医師が払い出した薬と処方箋調剤の薬を混注することは調剤要件を満たさないため、薬局のクリーンベンチを使って混注する事は出来ない。このような現状からこれらの薬の混注をどこで実施するかも問題となるが、現状では医師が払い出した薬と処方箋調剤の薬の混注は看護師が患家で行っており、ケアに使う時間が削がれている実態がある。また、これはクリーンベンチで混注する方が衛生的であるのは明らかである。
現在、在宅での末期がん療養を支えることは動かしようのないニーズである。院外処方可能な医薬品が増えれば、自宅で最期を迎える事を希望する患者を調剤薬局が支えることで地域医療への貢献を拡大することが出来ると考える。