[P-149-B] PCAポンプ導入患者における薬局薬剤師が処方介入した1例
【背景】
がん終末期の疼痛コントロールにオピオイド持続注射は有効だが、無菌調剤が必要となるため対応できる薬局は限られる。当薬局でクリーベンチを設置したところ、設置前の個人在宅は1名のみであったが、設置後1年間で70名を応需した。そのうちPCAポンプ使用患者は16名で全てに処方介入した。その中の1例を報告する。
【症例】
70代女性、胆管細胞がん終末期。家族の「最期は自宅で」という希望により退院することとなり、退院時カンファレンスへ参加した。退院時処方(X日)フェンタニル注(以下FT注)0.84mg/日(TPNライン側管から持続静注)+フェンタニル貼付剤(以下FT貼付剤)2mg。X+8日に浮腫・腹水悪化のためTPNの流速を30ml/h→20ml/hへ減速。X+14日に「PCAプッシュ時の効果が遅い」と訴えあり。流速減速の影響と考えられたため、持続皮下注に変更した上でオピオイドスイッチングすることを医師へ提案したところ、スイッチングはせずに持続皮下注へ変更しFT注1.2mg/日+FT貼付剤2mgへ増量となる。レスキュー使用回数(4回/日)に変化はなかったが、「効きが早くなった」と改善がみられた。X+18日に呼吸苦と疼痛悪化(レスキュー10回/日)のためFT注をモルヒネ注(以下M注)に変更したいと医師より相談あり。高用量のためまずはFT注のみM注にスイッチングすることを提案し、M注60mg/日+FT貼付剤2mgとなる。レスキュー5回/日と効果を得たため、FT貼付剤分もM注にスイッチング予定だったが、X+21日に永眠。
【考察】
PCAポンプによる疼痛コントロールでは、デバイスや薬剤の選択、投与量、投与濃度、流速、投与経路、配合変化など様々な視点が必要になる。本症例では薬剤師が介入することで「自宅で最期を迎えたい」という希望に応えることができた。また、クリーンベンチ導入後から在宅訪問依頼が大幅に増えたことから無菌調剤のニーズは高いと考える。今後も終末期医療に積極的にかかわり地域医療に貢献していきたい。
がん終末期の疼痛コントロールにオピオイド持続注射は有効だが、無菌調剤が必要となるため対応できる薬局は限られる。当薬局でクリーベンチを設置したところ、設置前の個人在宅は1名のみであったが、設置後1年間で70名を応需した。そのうちPCAポンプ使用患者は16名で全てに処方介入した。その中の1例を報告する。
【症例】
70代女性、胆管細胞がん終末期。家族の「最期は自宅で」という希望により退院することとなり、退院時カンファレンスへ参加した。退院時処方(X日)フェンタニル注(以下FT注)0.84mg/日(TPNライン側管から持続静注)+フェンタニル貼付剤(以下FT貼付剤)2mg。X+8日に浮腫・腹水悪化のためTPNの流速を30ml/h→20ml/hへ減速。X+14日に「PCAプッシュ時の効果が遅い」と訴えあり。流速減速の影響と考えられたため、持続皮下注に変更した上でオピオイドスイッチングすることを医師へ提案したところ、スイッチングはせずに持続皮下注へ変更しFT注1.2mg/日+FT貼付剤2mgへ増量となる。レスキュー使用回数(4回/日)に変化はなかったが、「効きが早くなった」と改善がみられた。X+18日に呼吸苦と疼痛悪化(レスキュー10回/日)のためFT注をモルヒネ注(以下M注)に変更したいと医師より相談あり。高用量のためまずはFT注のみM注にスイッチングすることを提案し、M注60mg/日+FT貼付剤2mgとなる。レスキュー5回/日と効果を得たため、FT貼付剤分もM注にスイッチング予定だったが、X+21日に永眠。
【考察】
PCAポンプによる疼痛コントロールでは、デバイスや薬剤の選択、投与量、投与濃度、流速、投与経路、配合変化など様々な視点が必要になる。本症例では薬剤師が介入することで「自宅で最期を迎えたい」という希望に応えることができた。また、クリーンベンチ導入後から在宅訪問依頼が大幅に増えたことから無菌調剤のニーズは高いと考える。今後も終末期医療に積極的にかかわり地域医療に貢献していきたい。