第17回日本薬局学会学術総会

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一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Bグループ

Mon. Oct 9, 2023 2:00 PM - 2:40 PM ポスター会場 (2号館3階 会議室231/会議室232+233/会議室234)

[P-173-B] 登録販売者が認知行動療法的アプローチによる健康支援を可能とするオンライン型研修プログラムの開発~RIASによる評価~

渡邉 文之1, 田沼 和紀2, 梅田 そよか1, 福山 莉加1, 前田 初代1 (1.日本大学薬学部, 2.(株)カメガヤ(フィットケアデポ))

【目的】
本研究は登録販売者(登販)が来店者に対して認知行動療法的アプローチ(CBT-A)による健康支援を実施可能とすることを目的としたオンライン型研修プログラムの開発である。【方法】
研修プログラムは、事前にCBT-Aの導入部分をオンデマンド配信による事前学習用として作成したVTR(30分/本×3本)を受講してもらい、研修当日にはZOOMを用いて「事前学習内容の復習」および「考えと気分の切り分けの練習」を行い(1時間)、その後模擬相談者(相談者)に対する相談対応のロールプレイング(2時間)によるオンラインライブ研修を行った。研究デザインは前後比較とし、研修前後にZOOMを用いて相談者に対するロールプレイングを行い評価した(被験者23名)。評価方法は医療コミュニケーション分析方法の1つであるRoter Interaction Analysis Systemを用いて、発話と呼ばれる単位(41項目)に細分化し、さらに“薬に関する情報提供”、“薬に関する閉じた質問”、“薬に関する開かれた質問”、“薬に関する助言”、“偏っている考えをニュートラルにする質問”、“反証”を追加し、計47項目で発話数の変化を評価した。
【結果】
登販では“共感”、“安心させる言葉”、“パートナーシップ”、“相手の理解の確認”、“心理社会的な質問”、“生活習慣に関する質問”、“偏っている考えをニュートラルにする質問”が有意に増加し、“薬に関する情報提供”は有意に減少した。相談者では“不安・心配の訴え”、“同意・理解”、“薬を飲みたくない理由の訴え”、“医学的状態・服薬状況・生活習慣・心理社会的なことに関する情報提供”は有意に増加した。
【考察】
研修前後での発話の変化から、本研修プログラムは登販にCBT-Aのエッセンスを理解させ相談対応に活用できる可能性が示された。今後は実務の中で活用することによる効果を検証したい。