第17回日本薬局学会学術総会

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一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Bグループ

Mon. Oct 9, 2023 2:00 PM - 2:40 PM ポスター会場 (2号館3階 会議室231/会議室232+233/会議室234)

[P-188-B] 薬局事務による来局患者に対応した商品に関する健康支援の取り組み

赤木 幸枝1, 折立 友紀1, 満永 瑠璃子2, 森重 博之3 (1.総合メディカル(株)そうごう薬局 日向店, 2.玉名亀甲店, 3.総合メディカル(株))

【目的】
近年、地域での健康サポート薬局機能が求められているなかで、当薬局の薬局事務は登録販売者を取得し、正しい商品知識を持って地域住民・患者の健康を支援するよう努めている。今回、薬局事務が中心となって、近隣クリニックの特性に応じた商品を取りそろえるブースの設置と購入者への電話フォローアップの取り組みと成果などについて報告する。
【方法】
九州南部のそうごう薬局17店舗において2020年10月より薬局事務が中心となり、近隣クリニックの特性に応じて減塩・低糖質食品、血圧計、頭痛患者への身体を温める商品などのブースを設置し、購入者からのコメント・反応を聴取した。そのうち9店舗では2021年3月まで、同意を得た購入者に対して電話フォローアップを行なうなど、購入動機やその後の経過などについて聴取し内容を集計した。
【結果】
商品ブースの設置により、とろみ剤や減塩商品に関する質問を受ける機会が増加。取り寄せのためのカタログを複数準備するようになった。また、9店舗において購入後に電話等で経過を確認できたのは77名。男性18名・女性59名、60代以上が64名(72%)であった。購入内容はサプリメント・健康食品22名、減塩などの食品21名、保湿剤などの医薬部外品14名、血圧計などの機器8名で、リピーターは33名であった。購入後の訴えでは、減塩味噌汁などの味への不満2名、サポーターの蒸れによる発疹1名、電池交換・エラー表示などの機器対応4名など確認することが出来た。また、使用方法だけでなく症状や飲み合わせ、アレルギー歴に関する質問については速やかに薬剤師に共有し対応した。
【考察】
今回の取り組みで、健康に資する商品にも購入後に対応すべき問題が発生することが分かり、購入者への継続的な声掛けの重要性が示された。またサプリメントなどに関連して薬物治療や病気に関する質問もあったことから、薬剤師と密に連携をしながら進めることの重要性を考察した。