第17回日本薬局学会学術総会

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一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Bグループ

Mon. Oct 9, 2023 2:00 PM - 2:40 PM ポスター会場 (2号館3階 会議室231/会議室232+233/会議室234)

[P-191-B] 薬局事務が地域と薬局を繋いで行う健康支援について

新里 雅美1, 久田 尚美2, 大瀬良 清香3, 下川 香奈4, 小島 麻里子5, 釘元 茜6, 田中 瑞枝7, 三上 真司8 (1.総合メディカル(株)そうごう薬局 豊見城店, 2.浦添当山店, 3.上五島店, 4.たかお南店, 5.たかお店, 6.志和池店, 7.永利店, 8.総合メディカル(株))

【目的】
地域において健康サポート薬局機能の役割発揮が求められるなか、薬剤師がより専門的業務に注力するため、九州南部の薬局では薬局事務が行政や地域包括支援センターなどに出向いて薬局の機能を紹介したり、地域の健康支援の取り組み協力を行っている。今回は地域と薬局の繋がりを構築する上で得られた知見や課題について報告する。
【方法】
2020年より、九州南部の薬局において薬局事務が市役所や県庁、地域包括支援センター、自治会などを訪問して薬局として役に立てる事がないか、チラシなどを用いて訪問を重ねて担当者との関係性構築を目指した。また地域の健康イベントに参加するなどして、更に多くの関係者と関わりを持つことで、健康サポート薬局や在宅訪問などの薬局機能の周知を行った。
【結果】
取り組みを通じ、市役所からは特定健診・がん検診に関するチラシの交付や市の健康推進イベント紹介依頼を、地域包括支援センターからは介護を必要とする方への声掛け依頼を受けた。薬局でそれらを情報共有することで患者等から健康・介護に関する相談を受ける機会が増加した。また地域包括支援センターや社会福祉協議会と公民館などで健康イベントを2年間に10回開催したほか、認知症サポーター養成講座を中学校などで21回講座を実施した。交流を持った行政・地域の方からは、薬局の役割を知る機会となった、健康支援の取り組みに薬局はもっと参画してほしいという意見が寄せられた。
【考察】
薬局事務が地域に出向くことで、健康サポート薬局機能や在宅訪問など、薬局の機能を広く周知することに貢献することが示された。地域では健康イベントだけでなく、健康情報の共有など、薬局が関わることを求めていることが分かったため、今後は周囲の薬局を交えながら健康支援に広く貢献していく必要があると考察した。