[P-128-B] 疑義照会簡素化プロトコルにより医療機関、患者、薬局の負担軽減を図る取り組み
【目的】
当薬局では、薬学的疑義照会以外に調剤上の形式的な疑義照会も電話で執り行われており、待ち時間延長による患者の身体・精神的負担や、診療の中断、医療機関スタッフの業務負荷が問題となっていた。そこで、これら問題を解消し、患者の利便性向上・薬物療法の適正化を図る事を目的に「疑義照会簡素化プロトコル」(以下プロトコル)を制定、運用することとした。
【方法】
プロトコル締結先は、当薬局における主たる保険医療機関である社会医療法人全仁会倉敷平成病院とした。過去の疑義照会の内容を基に、《残薬に関するもの》《安定性向上を目的とした剤形変更》《単剤-配合剤への切替》等に分類、病院薬剤部とプロトコルの可否について検討した。また、他病院が既に運用しているプロトコルも参考に内容を決定し、病院と当薬局間で合意書を交わし(2023年4月1日)、運用を開始した。
【結果】
2024年4月における疑義照会対象の処方189件中、145件がプロトコル対象の処方変更であり、電話での疑義照会を76.7%削減することが出来た。ブロトコル運用中に、薬局と病院間で薬学的内容を含む疑義照会の対応の迅速化が課題に挙がり、疑義照会方法を医事課経由による医師への問合せから診察室の医師に直接電話で確認する方法に変更し、迅速で確実な情報共有にも繋げる事が出来た。
【考察】
プロトコル制定により、形式的な疑義照会に要する業務負担の軽減、待ち時間の短縮による患者の負担軽減、利便性向上に貢献できた。同時に薬学的疑義照会のフローを変更したことで伝達ミスの解消、代替案の提案もスムーズに行うことができた。以上より、過去の疑義照会内容を分析しその特性に基づいたプロトコルを制定・運用することは、医療スタッフの負担軽減、患者への効率的で適切な医療を提供する上で重要と考える。
当薬局では、薬学的疑義照会以外に調剤上の形式的な疑義照会も電話で執り行われており、待ち時間延長による患者の身体・精神的負担や、診療の中断、医療機関スタッフの業務負荷が問題となっていた。そこで、これら問題を解消し、患者の利便性向上・薬物療法の適正化を図る事を目的に「疑義照会簡素化プロトコル」(以下プロトコル)を制定、運用することとした。
【方法】
プロトコル締結先は、当薬局における主たる保険医療機関である社会医療法人全仁会倉敷平成病院とした。過去の疑義照会の内容を基に、《残薬に関するもの》《安定性向上を目的とした剤形変更》《単剤-配合剤への切替》等に分類、病院薬剤部とプロトコルの可否について検討した。また、他病院が既に運用しているプロトコルも参考に内容を決定し、病院と当薬局間で合意書を交わし(2023年4月1日)、運用を開始した。
【結果】
2024年4月における疑義照会対象の処方189件中、145件がプロトコル対象の処方変更であり、電話での疑義照会を76.7%削減することが出来た。ブロトコル運用中に、薬局と病院間で薬学的内容を含む疑義照会の対応の迅速化が課題に挙がり、疑義照会方法を医事課経由による医師への問合せから診察室の医師に直接電話で確認する方法に変更し、迅速で確実な情報共有にも繋げる事が出来た。
【考察】
プロトコル制定により、形式的な疑義照会に要する業務負担の軽減、待ち時間の短縮による患者の負担軽減、利便性向上に貢献できた。同時に薬学的疑義照会のフローを変更したことで伝達ミスの解消、代替案の提案もスムーズに行うことができた。以上より、過去の疑義照会内容を分析しその特性に基づいたプロトコルを制定・運用することは、医療スタッフの負担軽減、患者への効率的で適切な医療を提供する上で重要と考える。