第18回日本薬局学会学術総会

講演情報

シンポジウム

シンポジウム3
「皆さんに伝えたいこと~これまでの災害と薬剤師の関わりから平時の取り組みまで~」

2024年11月2日(土) 13:50 〜 15:20 第3会場 (3階 315)

座長兼オーガナイザー:田仲 義弘(ファーマライズ株式会社 専務取締役)

[SY3-3] 薬局薬剤師ができる「災害時の遠隔情報支援」「平時の地域啓発」について考える。

金田 崇文 (株式会社ケイ・クリエイト こやま薬局 代表取締役社長)

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 令和6年能登半島地震において、多くの薬剤師が活動をした。
 自分自身も、企業として、医師会として、また、薬剤師会としてなど様々な立場で関わってきた。現地での活動に加えて、岡山県にいながら遠隔での支援も行ってきた。それらの経験から、今後に向けて、災害時の薬剤師役割を見直し、さらに、平時にできることを再考した。今回は「遠隔からの情報支援」「平時の地域啓発」の2つの視点から、今後の薬局薬剤師の活動の可能性について考えたいと思う。
 今回の能登半島地震の情報収集において、LINEオープンチャット等のオンラインツールが多く利用された。発災初期からオンラインで情報提供を行うことができたのは非常に有用であった一方で、情報の扱いには多くの課題も見つかった。いくつかの例を紹介し、遠隔支援の可能性と、そういった災害時の混乱を減らすための取り組みを検討したいと思う。
 また、災害時に備えて「お薬手帳を持ちましょう」という啓発が行われ始めてから10年以上経つと思われるが、その効果はどの程度あったのだろうか。「お薬手帳を持ちましょう」は、災害時の医薬品問題を減らす目的のための一つの手段であるが、その目的を達成するために、もっと効果的な活動はないだろうか。全国約6万軒ある薬局は、高齢者の多くが定期的に立ち寄る場所でもあり、地域住民へ情報提供するのに最適な施設であると考えている。薬局薬剤師の平時の活動、その一端として私自身が試行錯誤で行なっている活動についても紹介したいと思う。