第18回日本薬局学会学術総会

Presentation information

シンポジウム

シンポジウム3
「皆さんに伝えたいこと~これまでの災害と薬剤師の関わりから平時の取り組みまで~」

Sat. Nov 2, 2024 1:50 PM - 3:20 PM 第3会場 (3階 315)

座長兼オーガナイザー:田仲 義弘(ファーマライズ株式会社 専務取締役)

[SY3-2] 一人でも多くの薬剤師に災害医療に従事していただくために ~国際緊急援助隊やDMATでの活動経験の共有~

斉藤 忠男 (医療法人臼井会 田野病院 薬剤部 部長)

photo
 2021年以降、日本国内で震度5以上の揺れを観測した地震や人的被害を伴う水害など自然災害が頻発している。2024年元日には能登半島でM7.6 の地震が発生し、多くの犠牲者が発生した。また、南海トラフ地震と同様の震源であるフィリピン海プレートとユーラシアプレートが隣接している台湾でも今年に入りM7.7の地震が発生した。このような状況を受け、日本各地で災害対策の動きが加速している。演者が住む高知県も以前より南海トラフ地震対策など防災対策には力を入れていたが、本年に入り医薬品など災害関連物資の備蓄増強や災害医療に従事する人材の育成に対してより力を入れ始めている。
 特に人材育成に関しては、近年の災害対応における薬剤師ニーズの高まりに反して日頃から研修や訓練、実派遣を通じて知識や技能、経験を地道に積み上げていく必要があるため、災害医療に従事する薬剤師数がまだまだ不足している状況である。
 そのため、本発表では2023年トルコ共和国における地震に対する国際緊急援助隊医療チームとしての活動経験や2020年の新型コロナウイルス肺炎対応活動(中国武漢からの帰国者対応、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号)をはじめ複数の国内災害におけるDMATとしての活動経験の共有を通じて一人でも多くの方々に災害医療に興味・関心を持っていただき、支援活動に従事していただくきっかけになればと考える。
 今後も我々は歩みを止めることなく、常に成長していく姿勢が必要である。