サイエンスキャッスル2015

講演情報

サイエンスキャッスル 関東大会

口頭発表 【午後】

2015年12月20日(日) 12:40 〜 14:50 4Fホール

[100054] 岩石は塩酸を本当に中和するのか

長谷川海太1,2 (1.大田区立蒲田中学校, 2.プラネット科学部)

キーワード:地学

口頭+ポスター
40億年前の海は、0.3規定の塩酸が溶けた海であり、海の中の岩石から溶け出る物質によって中和されて現在の中性の海になったと言われている。僕たちは、このことを不思議に思い、実験で確かめてみた。まず、精製水に浸した岩石から溶け出る物質の量と種類を導電率計と電子顕微鏡付属の分析装置(EDS)で調べた。そして、代表的な火成岩7種が塩酸を中和するはたらきを、pH試験紙とpH計を使って調べた。その結果、特に玄武岩は、水中に溶け出る物質の量が多く、塩酸を中和するはたらきが大きいことがわかった。このような玄武岩の性質は、これまで報告されていない。