[P-10] 飼料化へ向けた油分解微生物の分離
食廃油を用いて微生物飼料を作成することがこの研究の最終目標である。本研究の目的は、油分解微生物を土壌から採取することである。15種類ほどの油分解能力を持つ菌をスクリーニングし、その中からA5株と名付けた油分解能の高い菌を得た。A5株は電子顕微鏡での観察から、バクテリアであると考えられる。菜種油を添加した培地で既存の油分解酵母とA5株を24時間培養したところ、既存の油分解酵母の細胞数に対してA5株は1.6倍となった。またリパーゼキットを用いた実験で、A5株は既存の油分解酵母よりもリパーゼ活性が高いことも分かった。これらの実験から、分離したA5株は油分解微生物として有望であることが示唆された。