[P-34] ホバークラフトの浮上に関する新たな発想
キーワード:ホバークラフト、差圧、ものづくり
これまでの研究では,ホバークラフトのスカートの周縁部(「ブリム」と呼ぶ)が増大するほど,スカートのドーム部分(「クラウン」と呼ぶ)の差圧が低下したことから,ブリムに働く力があるのではないかと考えた。今回の目的は,ブリムの浮上力がどこまで増大するのかを調べ,少ない送風量で浮上力が得られる省エネのホバークラフトを製作することである。ブリムサイズの異なる7つの実験艇を製作し,クラウンの差圧と艇体を移動させるのに要する力を測定した。ブリム幅15㎝までは,クラウンの差圧が大きく低下し,ブリムに働く浮上力が増大したと考えられる。しかし,ブリム幅が18㎝以上になると,クラウン差圧の減少量が小さくなった。