サイエンスキャッスル2016

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関東大会~未来の実になる研究開発~

[4-1] 口頭発表(午前の部)

Sat. Dec 24, 2016 11:30 AM - 1:00 PM メイン会場 (4階TEPIAホール)

12:45 PM - 1:00 PM

[O-6] なぜ火星の表面に鉄分が多いか 模擬実験による仮説

西山 侑佑, 長谷川 海太 (大田区立蒲田中学校)

Keywords:火星の海、中和、鉄イオン、紫外線C、玄武岩

火星の過去の海に関する2つの模擬実験を行った。実験1では、火成岩による硫酸の中和実験を行った。その結果、火成岩は、昨年発表した塩酸とほぼ同じように硫酸を中和することがわかった。さらに中和の際、多くの鉄イオンが溶け出ることがわかった。実験2では、精製水、塩酸、硫酸に浸した鉄カンラン石と玄武岩に紫外線Cを照射し、溶け出る鉄イオンの濃度を測定した。この結果、紫外線Cを照射した場合は照射しない場合よりも、鉄イオンの濃度が大きくなることがわかった。以上の実験により、岩石による酸の中和と紫外線Cによって火星表面に鉄分が多くなったと推定した。