サイエンスキャッスル2018

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関西大会 » ポスター発表・偶数

[WS104] ポスター発表 偶数

2018年12月23日(日) 11:30 〜 12:20 ポスター/ブースエリア (体育館)

[P-52] 淀川水系河川における生物相調査と生物保全の実践活動

大久保樹, 西田勇人, 南川夏輝, 大西幸史, 中本渉太 (学校法人大阪学園大阪高等学校科学探究部)

キーワード:環境DNA、淀川水系河川、環境調査、環境保全、環境教育

<概要>
大阪の淀川水系河川において、これまで取り組んできた水質調査活動(COD、リン酸濃度)に加えて、環境DNA分析を用いた生物相(魚種)の網羅的調査を行うことを目的としている。40年前の淀川は汚染されていたため、どのような生物が生息しているか疑問に思っていた。これまでの環境DNA調査結果は、ムギツクやニホンウナギなどの絶滅危惧種に指定される淡水魚や海水魚が検出された。この結果から生物保全に興味・関心を持ち始めたので、その実践活動についても紹介する。
<考察・展望>
番田川から海水魚が検出された要因としては、番田川が海水域なのかどうか仮定し塩分濃度を測定したが、結果は淡水域であった。また、河川の上流から海水魚やヒメマスの環境DNAが流れてきているからと思われるが、現在調査中である。次に淀川ではムギツクが検出された。この結果が大阪市水道記念館に評価されたためムギツクを寄贈頂き、現在本校で飼育・繁殖中である。このムギツクから本校独自のプライマーを作製し、そのプライマーを用いて淀川での種特異的調査を行い、ムギツクの生息マップを作製する予定である。