SCIENCE CASTLE2018

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関西大会 » ポスター発表・偶数

[WS104] ポスター発表 偶数

Sun. Dec 23, 2018 11:30 AM - 12:20 PM ポスター/ブースエリア (体育館)

[P-84] 魚の体の形成はどんな条件によって決まるのか?

岡本鼓都里1, 小穴快音2, 上西佑弥2, 中村奏斗2, 杉本拓海2 (1.大阪府立富田林高等学校, 2.大阪府立富田林中学校)

Keywords:魚類の発生、バラタナゴ、人工授精、異常発生、水温、卵の成熟

<概要>
魚の体の形成はどんな条件によって決まるのか,タイリクバラタナゴを用いて実験した。卵の成熟度と水温の影響という2つの観点から観察した。その結果、産卵管の長さと採卵数は比例関係にあり、産卵管が長い方が卵の異常発生率は低かった。これらのことから,産卵管が長い個体は卵の状態が良く、それは体の形成に影響したと考えられる。また、水温の高い方が発育速度が速かったが,その後の死亡率が高くなった。これらのことから、水温は発育速度と生存率に影響したと考えられる。
<考察・展望>
タイリクバラタナゴの産卵管の長さと採卵数は比例関係にあり、産卵管が長い個体からは異常発生がほぼなかったことから,卵の成熟度が良く、それは体の形成に大きく影響したと考えられる。水温が低いほど発育は遅く、高いほど発育が早いことが分かった。しかし、水温の高い方が死亡率が高くなったことから,発育の速度は死亡率と関係していると考えられる。タイリクバラタナゴの産卵期は4~9月と非常に長いが,産卵した時期の水温と生存率の関係について,今後調べてみたい。