[P-98] 魚の体色は身を守るのか?
キーワード:保護色、体色変化、バラタナゴ、人工授精、色素胞、生き残り
<概要>
魚類は外敵から身を守るために、どのような仕組みを持っているのかを明らかにすることを目的に、生きた二枚貝に産卵するタイリクバラタナゴを使って実験を行った。成魚だけでなく、人工授精を行い、体が形成される過程についても追跡した。その結果、黒色素胞の数が部位によって異なることや、その収縮によって体色を変化させることだけでなく、外界に泳ぎ出す前にその仕組みが備わることなど、外敵から身を守る仕組みを持つことが明らかになった。
魚類は外敵から身を守るために、どのような仕組みを持っているのかを明らかにすることを目的に、生きた二枚貝に産卵するタイリクバラタナゴを使って実験を行った。成魚だけでなく、人工授精を行い、体が形成される過程についても追跡した。その結果、黒色素胞の数が部位によって異なることや、その収縮によって体色を変化させることだけでなく、外界に泳ぎ出す前にその仕組みが備わることなど、外敵から身を守る仕組みを持つことが明らかになった。
<考察・展望>
背面は黒色素胞が多く、暗い川底に目立ちにくく,鳥などの上方からの敵に見つかりにくく、また腹面は黒色素胞が少なく、明るい水面に目立ちにくく、魚食魚などの下方からの敵に見つかりにくくなっていると考えられる。黄色い仔魚は二枚貝の中で守られ、貝の外へ出る授精後40日には体色が黒くなるとわかった。周囲の色の変化には,5分程度で体色を変化させることができ、その仕組みは黒色素胞の収縮によるものであることがわかった。
背面は黒色素胞が多く、暗い川底に目立ちにくく,鳥などの上方からの敵に見つかりにくく、また腹面は黒色素胞が少なく、明るい水面に目立ちにくく、魚食魚などの下方からの敵に見つかりにくくなっていると考えられる。黄色い仔魚は二枚貝の中で守られ、貝の外へ出る授精後40日には体色が黒くなるとわかった。周囲の色の変化には,5分程度で体色を変化させることができ、その仕組みは黒色素胞の収縮によるものであることがわかった。