[O-12] プラナリアの個体崩壊から見るストレス受容機構の解明
Keywords:プラナリア、ストレス、ワサビ辛味成分、温度刺激
<概要>
プラナリアは全能性幹細胞を持ち,高い再生能力を持つことが知られている。本校の先行研究では,高温ストレスによって再生不可能な個体崩壊が誘導されることが分かっている。しかし,未だその仕組みは解明されていない。本研究では温度刺激の受容に関わると報告されているTRPA1チャネルの刺激物質として,ワサビの辛味成分であるアリルイソチアシアネートを用いた実験を行った。アリルイソチアシアネート水溶液中のプラナリアは,高温ストレスを受けた場合と同様に個体崩壊が誘導された。このことは,プラナリアのストレス受容にTRPA1チャネルが関与していることを示唆している。
プラナリアは全能性幹細胞を持ち,高い再生能力を持つことが知られている。本校の先行研究では,高温ストレスによって再生不可能な個体崩壊が誘導されることが分かっている。しかし,未だその仕組みは解明されていない。本研究では温度刺激の受容に関わると報告されているTRPA1チャネルの刺激物質として,ワサビの辛味成分であるアリルイソチアシアネートを用いた実験を行った。アリルイソチアシアネート水溶液中のプラナリアは,高温ストレスを受けた場合と同様に個体崩壊が誘導された。このことは,プラナリアのストレス受容にTRPA1チャネルが関与していることを示唆している。
<考察・展望>
昨年度までの研究では,高温刺激により個体崩壊が誘導されることが分かっている。今回の実験からは,ワサビの辛味成分であるアリルイソチアシアネートも個体崩壊を誘導することが明らかになった。このことは,個体崩壊につながるストレスの受容にTRPA1チャネルが関わっていることを示唆している。今後は,より実験データを増やすとともに,TRPA1チャネルの阻害剤を用いた場合に温度ストレスの受容も阻害されるのか,蛍光試薬による染色によって個体崩壊の仕組みとして細胞接着や細胞骨格が関わるのか,を明らかにしてきたいと考えている。
昨年度までの研究では,高温刺激により個体崩壊が誘導されることが分かっている。今回の実験からは,ワサビの辛味成分であるアリルイソチアシアネートも個体崩壊を誘導することが明らかになった。このことは,個体崩壊につながるストレスの受容にTRPA1チャネルが関わっていることを示唆している。今後は,より実験データを増やすとともに,TRPA1チャネルの阻害剤を用いた場合に温度ストレスの受容も阻害されるのか,蛍光試薬による染色によって個体崩壊の仕組みとして細胞接着や細胞骨格が関わるのか,を明らかにしてきたいと考えている。