[P-117] ユーグレナと他の原生生物の栄養素としての可能性
Keywords:緑藻類、Euglena gracilis、Global science、Chlorogonium、Protists
<概要>
本研究では世界で問題になっている慢性的で深刻な栄養不足をサイエンスの視点から解決することを目的とし、アルテミアという生物を用いて成長実験を行い現在、一般に最も栄養素が高いと考えられているEuglenaよりも生物が成長するために必要な栄養素をもつ可能性が高い緑藻類を発見した。また、本研究で発見した緑藻類は増殖が容易であり人体への影響を確認後に実用が始まれば現在より低コストでより多くの人々にその栄養を届けられると考えられる。
本研究では世界で問題になっている慢性的で深刻な栄養不足をサイエンスの視点から解決することを目的とし、アルテミアという生物を用いて成長実験を行い現在、一般に最も栄養素が高いと考えられているEuglenaよりも生物が成長するために必要な栄養素をもつ可能性が高い緑藻類を発見した。また、本研究で発見した緑藻類は増殖が容易であり人体への影響を確認後に実用が始まれば現在より低コストでより多くの人々にその栄養を届けられると考えられる。
<考察・展望>
【研究活動】
実験1の結果よりユーグレナの栄養素はアルテミア成長初期段階までは有用ではあるが、個体数の減少や5日目以降の成長度合いから一定の時期を過ぎると成長するための栄養として不十分である事が分かる。また、実験2の結果より実験当初に懸念されたchlorophyllによってアルテミアが死ぬことはない事が分かった。更にアルテミアにはchlorophyllを分解する酵素がある可能性が示唆された。実験1から致死率と成長度合いを比較すると成長度合いが高いほど致死率は低くこの2つの結果は相関関係がある事が推察された。
【開発活動】
今後の展望として、実験比較物を全て粉末状にして同じように成長実験を行うこと、アルテミアを雄雌に分けて雄と雌の差がないか調べる、人体への健康被害がないか文献調査またはより哺乳類に近い生物を用いての成長実験、今回の実験で途中から個体数が減った理由の解析を行いたいと考えている。また、可能であれば最終的にはマウスに今回見つけた緑藻類を粉末状にして与え、成長実験を行いたい。
【研究活動】
実験1の結果よりユーグレナの栄養素はアルテミア成長初期段階までは有用ではあるが、個体数の減少や5日目以降の成長度合いから一定の時期を過ぎると成長するための栄養として不十分である事が分かる。また、実験2の結果より実験当初に懸念されたchlorophyllによってアルテミアが死ぬことはない事が分かった。更にアルテミアにはchlorophyllを分解する酵素がある可能性が示唆された。実験1から致死率と成長度合いを比較すると成長度合いが高いほど致死率は低くこの2つの結果は相関関係がある事が推察された。
【開発活動】
今後の展望として、実験比較物を全て粉末状にして同じように成長実験を行うこと、アルテミアを雄雌に分けて雄と雌の差がないか調べる、人体への健康被害がないか文献調査またはより哺乳類に近い生物を用いての成長実験、今回の実験で途中から個体数が減った理由の解析を行いたいと考えている。また、可能であれば最終的にはマウスに今回見つけた緑藻類を粉末状にして与え、成長実験を行いたい。