[B-2] 宇宙・航行エレクトロニクス

[B-2-26] Effect of Multilook Size on Classification Accuracy of Scattering Power Decomposition for PolSAR Data

^○川田雅人, 山田寛喜, 佐藤亮一 (新潟大)

この講演は本会「学術奨励賞受賞候補者」の資格対象です。

Keywords:ポーラリメトリ、偏波合成開口レーダ(PolSAR)、散乱電力分解、ALOS-2

近年，マイクロ波リモートセンシングにおいて，偏波合成開口レーダ（PolSAR）による観測が盛んに行われている．PolSARデータ解析手法の一つに，基本的な散乱メカニズムに対応する電力を抽出する散乱電力分解法がある．四成分散乱モデル分解法(G4U)では，4 つの散乱メカニズム(表面散乱，二回反射散乱，体積散乱，Helix 散乱) に分解する．散乱電力分解法において，植生に見られる体積散乱電力が観測軌道に対して斜めに立地する市街地(斜交市街地) にも表れ，これらの誤分類が課題となっている．本稿では，従来手法であるG4Uと提案手法であるランダムDihedralモデルを用いた分解法についてマルチルックサイズを変更したときの分類精度の比較を行う．解析には，ALOS-2 によって取得されたサンフランシスコのPolSARデータを用いた．