[BI-11-6] Time Reversalによる水平方向長距離水中音響MIMO通信
Keywords:Single Carrier、判定帰還型等化器、Time Reversal、MIMO、水中音響通信
水中音響通信は電磁波の減衰が非常に大きい海水中において,現在のところ唯一の実用的な中長距離無線通信手段である.一方で,数km以上の通信距離を考えると利用可能な帯域幅は高々10kHz程度となってしまう.また,長距離通信においては遅延スプレッドが100ミリ秒程度まで大きくなる特徴がある.本研究では, Adaptive Passive Time Reversalと呼ばれる手法を用いて,マルチパス波の遅延広がりを時間的に集束させつつ,チャネル間干渉を抑制するアレイ信号処理を行い,後段に判定帰還型等化器を用いた信号等化を行うような信号処理スキームを用いた.通信距離14 kmにおいて40 kbps程度までの実効通信速度を評価し,長距離水中音響通信におけるMIMO化の可能性を議論する.
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