[C-8-12] π接合で構成した断熱量子磁束パラメトロンの検討
キーワード:断熱磁束量子パラメトロン、低消費エネルギー、磁性ジョセフソン接合、断熱スイッチ、超伝導集積回路
断熱量子磁束パラメトロン(AQFP)回路は交流の励起電流を用いて論理ゲートのポテンシャルエネルギーをシングルウェル型とダブルウェル型の間で連続的に変化させることで極めて低い消費エネルギーで論理演算を実現している。通常のAQFP回路(0-AQFPと呼ぶ)では直流オフセットを加えた3相や4相の励起方式が用いられるが、大規模な0-AQFP回路においてはバイアスマージンが減少し大規模化のボトルネックになりうる。この問題の解決を目的に、本研究ではスイッチング素子として代わりにπ接合を用いることで直流オフセットを要さないことに加え小振幅の交流励起電流で駆動でき、低エネルギーの動作が期待できる「π-AQFP回路」の検討を行った。本発表では、π-AQFP回路が直流オフセットのない、より小振幅の交流励起電流で駆動可能であることを示し、その消費エネルギーについて議論を行う。
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