[N-1] 非線形問題

[N-1-27] The effect of the inter-hierarchical coupling strength on the cellular differentiation rate in hierarchical cell populations

^○大久保琉登, 土居伸二 (京大)

この講演は本会「学術奨励賞受賞候補者」の資格対象です。
この講演はキャリアエクスプローラーの掲載を希望しています。

Keywords:細胞分化、細胞集団、階層、大域結合、シミュレーション、分岐解析

【背景】位置情報によらない細胞分化の解析において，従来のモデルでは複数の細胞集団が並行して分化する際の媒質を通した相互作用が考慮されていない．
【目的】階層的な細胞集団モデルを導入し，階層間結合強度が分化比率にどのように影響するのかを調べる．
【方法】階層間結合強度の値を変えてシミュレーションと分岐解析を行った．シミュレーションは，C言語で4次のルンゲクッタ法を用いて微分方程式を解き，変数の時間変化データをファイルに保存し，Pythonでグラフに変換した．分岐解析はXPPというソフトを使用して行った．
【結果】シミュレーションでは分化比率が8:2から9:1に変化した．分岐解析では安定平衡点の位置が変わった．
【結論】階層間結合強度によって分化比率が変化する場合があることが分かった．