第24回画像センシングシンポジウム

新企画「招待インタラクティブ発表」

SII2018では新たに「招待インタラクティブ発表」を企画いたします.

実行・プログラム両委員長が,画像関連技術における注目の取り組みをセレクトし,直接ディスカッションができるインタラクティブセッションにてご発表いただきます.

今回は「サーベイ・勉強会」をテーマに,精力的に画像関連技術の技術調査を行っている方々に焦点をあて,その最新の成果をご発表いただきます.そのご活躍によりSNSなどネット上でも話題になっている方々と直接ディスカッションができるチャンスです!

インタラクティブ発表会場内に,招待インタラクティブ発表ブースを設けます.発表のコアタイムは各日のインタラクティブセッション(14:15-16:00)です.どうぞお楽しみに!


CV分野の今を映すcvpaper.challengeの取り組み

IS1:6月13日(水) コアタイム:コアタイム: 14:15-16:00
(インタラクティブセッション会場)

片岡 裕雄 氏 (産業技術総合研究所)

概要:コンピュータビジョン分野の今を映し、創り出す挑戦についてご紹介します。論文読破・まとめ・アイディア考案・議論・実装・論文執筆(・社会実装)に至るまで広く取り組み、あらゆる知識を共有しています。現在までにCVPR論文を完全読破するなど年間1,000本以上、累計では2,500本の論文をまとめ、資料を公開しています。最近では学生を中心に論文投稿してトップ国際会議のCVPR/ICRAなどにも採択されるまでになりました。2018年は(i) トップ国際会議/学術論文誌に20本以上投稿する、(ii) CVPR2018論文を完全読破する、を目標に活動しています。今回のインタラクティブ発表ではサーベイやアイディア発想法、組織化した研究法と、その成果などをご紹介します。日本のCV研究を更に強くしていくためにも、是非一緒にディスカッションしましょう!

参考URL(外部サイト): http://hirokatsukataoka.net/project/cc/index_cvpaperchallenge.html

略歴:産業技術総合研究所コンピュータビジョン研究グループ研究員。2014年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了、博士(工学)。2013、2014年 ミュンヘン工科大学Visiting Scientist、2014年東京大学博士研究員、2015年産総研特別研究員。画像認識、動画解析、人物行動解析に従事。cvpaper.challenge主宰。2011年ViEW小田原賞、2013年電気学会誌論文奨励賞、2014年藤原賞、2016年ECCV WS Brave New Idea Award。


GAN の広がり

IS2:6月14日(木) コアタイム:14:15-16:00
(インタラクティブセッション会場)

高橋 智洋 氏(ABEJA)

概要: ABEJA では学生の方や社会人の方を交えて定期的に論文読み会を開催している.その際「GANで綺麗な画像生成ができることは分かった.ではその他の応用例は無いのか」という質問が出ることがある.実際,GANは理論面の研究が多く,その様な論文は綺麗な画像を生成することを例としていることがほとんどである.そのため,画像生成以外の応用例は比較的少ない様に感じる.その様な例が比較的少ないということはそれだけ研究する余地が残されているということだと考えられる.そこで,本インタラクティブセッションでは,皆で議論しながら GANの画像生成以外の応用例(できれば何らかの実応用ができそうな例)を探れればと考えている.ポスター発表では,画像生成以外をモチベーションとしている研究例をいくつか紹介する.それをベースに議論していければと考えている.

参考URL(外部サイト):https://abeja-innovation-meetup.connpass.com/

略歴:2013年京都大学大学院博士後期課程修了.博士(理学).2011 - 2013 年,日本学術振興会特別研究員(DC2).大学院では理論宇宙物理学を専攻する.修了後,NTTデータ数理システムにて数理最適化に関する業務に従事.主に大規模離散最適化問題に関して,ソフトウェアの開発や個別コンサルティングを行う.数理最適化と並行し機械学習を独学.現在は、株式会社 ABEJA にて深層学習の調査や実装に従事する.


コンピュータビジョン勉強会@関東

IS3:6月15日(金) コアタイム:14:15-16:00
(インタラクティブセッション会場)

皆川 卓也 氏(VISION&IT Lab)

概要:大学や企業を横断して、コンピュータビジョンに興味のある技術者/研究者が一緒に勉強をしていく集まりです。「コンピュータビジョン最先端ガイド」という本や国際学会の論文読み会、ハッカソン、開発に便利なツールの勉強など、コンピュータビジョンに関するテーマならなんでも扱います。
また、各回が独立したテーマを扱ってるので、途中参加の敷居も高くありません。

参考URL(外部サイト): https://sites.google.com/site/cvsaisentan/

略歴:1999年に慶應義塾大学大学院理工学研究科修士課程を修了。同年、日本HP(後にアジレント・テクノロジーへ分社)にて、ITエンジニアとしてシステム構築、プリセールス、プロジェクトマネジメント、サポート等の業務に従事していたが、2004年にリストラ。以後ベンチャーやブラック会社など仕事を転々としながらコンピュータビジョンを用いたシステム/アプリ/サービス開発等に従事。2007年に同大学院にて働きながら博士課程に進学し、7年がかかりでコンピュータビジョンの研究で博士号取得。2009年の博士課程在学中、フリーランスに転身し、2018年法人化。「コンピュータビジョン勉強会@関東」を博士課程在学中の2010年に立ち上げて現在に至る。