[S09P-07] Seismic imaging of the Metastable olivine wedge using receiver function
いくつかの研究によってマントル遷移層におけるスラブ内部のオリビン準安定領域(Metastable olivine wedge)の存在が明らかにされている(Kawakatsu and Yoshioka, 2011, EPSL; Jiang and Zhao, 2011, Asian Earth Sci) 。しかしながら、これらの研究は特定の2次元鉛直断面に限られており、オリビン準安定領域の3次元的な連続性や空間変化についてはよくわかっていない。そこで、本研究では中部日本に沈み込む太平洋プレートを対象にレシーバー関数解析を用いることで、オリビン準安定領域の3次元的な空間変化を調べる。
本研究では2003年4月から2016年12月までに発生したM6以上の地震のうち震央距離が30~90度であるものの波形を用いた。機器補正(Maeda et al., 2011, JGR)を行った後、c=0.001とするwater level法を用いて0.1 Hz~0.5 HzにおけるRadial方向およびTransverse方向のレシーバー関数をそれぞれ計算した。
太平洋プレート表面における屈折を考慮し、得られたレシーバー関数を2次元断面上にスタックした。その結果、沈み込む太平洋プレート上部境界面と410 km不連続面、およびオリビン準安定領域に対応すると考えられる構造がイメージされた。これらの特徴は先行研究(Kawakatsu and Yoshioka, 2011, EPSL)で得られた結果とおおむね一致している。この解析を中部日本の複数の測線に沿って行い、比較することによってオリビン準安定領域の空間変化について議論を行う。
本研究では2003年4月から2016年12月までに発生したM6以上の地震のうち震央距離が30~90度であるものの波形を用いた。機器補正(Maeda et al., 2011, JGR)を行った後、c=0.001とするwater level法を用いて0.1 Hz~0.5 HzにおけるRadial方向およびTransverse方向のレシーバー関数をそれぞれ計算した。
太平洋プレート表面における屈折を考慮し、得られたレシーバー関数を2次元断面上にスタックした。その結果、沈み込む太平洋プレート上部境界面と410 km不連続面、およびオリビン準安定領域に対応すると考えられる構造がイメージされた。これらの特徴は先行研究(Kawakatsu and Yoshioka, 2011, EPSL)で得られた結果とおおむね一致している。この解析を中部日本の複数の測線に沿って行い、比較することによってオリビン準安定領域の空間変化について議論を行う。