日本地震学会2024年度秋季大会

講演情報

ポスター会場(1日目)

一般セッション » S09. 地震活動とその物理

[S09P] PM-P

2024年10月21日(月) 17:15 〜 18:45 ポスター会場 (2階メインホール)

[S09P-04] 2023年に発生した伊豆大島近海の浅部における火山性群発地震

*荒川 日南子1、麻生 尚文1 (1. 東京理科大学)

伊豆大島では、ここ数十年に亘って活発な地震活動が観測されている。そこで我々は、2023年9月に2台の地震計を設置し、2024年2月まで臨時観測を行った。この2台の地震計と防災科研のV-net観測点のデータを利用してテンプレートマッチングを行うことで地震の検出を試みた。まず、テンプレート波形として、10月2日から4日にかけて生じた群発地震に含まれている地震を選択したところ、9月12日から2月18日までの期間で、気象庁の約9倍の地震を検出することができた。ほとんどの地震は9月22日から23日までと10月2日から4日までの二期間に発生しており、この特徴は気象庁カタログでも確認できる。ただし、気象庁カタログでは、マグニチュード1以上の地震が多く占めているのに対し、今回の研究ではマグニチュード0以下の小さな地震も検出できていた。次に、テンプレート地震を近傍だが群発期間外のものに変えてテンプレートマッチングを行ったところ、検出された地震数が大幅に減少した。群発地震かどうかが地震波形の特徴に現れているということであり、時間的な群発性だけでなく、メカニズムにも違いがあることが示唆される。今後は、double-difference法を用いて震源を再決定することで、検出した地震の震源および時間分布を詳細に調べていきたい。