10:45 〜 11:15
[S21-07] [招待講演]ベイズ統計を規範とした物理現象のモデリング
古くは17世紀に発見されたケプラーの法則が象徴するように、単純な数式を用いて計測データを表す数理モデリングは様々な物理現象に対する理解を深めてきた。しかし、扱う現象が複雑になり、高度な計測技術を駆使する現代科学では理解が困難な計測データが顕在化している。本講演では統計科学の視点から、モデルの不定性・観測ノイズ・モデル不一致の三課題に着目する。凝縮系物理学の研究者との異分野協働で得た実証例を交えつつ、三課題への対処法やその基礎となるベイズ統計に関する我々の研究を紹介する。