[2-L-1-PP1-4] SSL-WebDAVにおける臨床顕微鏡動画像データのストリーミング効果
[緒言] 第36回医療情報学連合大会において,歯科用手術用顕微鏡の臨床動画データにおけるSSL-WebDAVプロトコルを用 いたファイルのホスト間転送,共有について実験報告を行い,初期の目標は達成した.他方,配信ではDownload時間が再生時のWaiting時間に反映される事を指摘した. 既存のHTTPストリーミング配信技術としてAppleHLSやMPEG-DASH等がある.これらは動画データをサーバーに保存,配置する際,クライアント又はサーバー側で元ファイルのセグメント化を行う.配信,再生する際は,定義されたリストを元に,セグメントデータを管理する.以上を院内LANに適応させると,セキュリティーの観点からは,データの分散,運用上の観点からは,即時性に欠ける問題点を考える.解決策は録画処理において取り込みデータの即時セグメント化,再生処理において描画と転送処理の並列化,以上アルゴリズムを考案,実装,評価する.[方法]1.SSL-WebDAVの構築2.録画,再生アプリケーションの作成3.録画セグメントデータ(H264 1800kbps 1280x720 30fps)を一定撮影条件で作成,サーバーに転送4.再生Waiting時間の計測,試行10回5.セグメント間のフレーム推移の計測,各30seam[結果]SSL-WebDAV60000frameのWaiting時間は,no segment(70.6秒),6000frame/segment(12.2秒),5000f/seg(9.72秒),4000f/seg(6.93秒),3000f/seg(5.32秒),2000f/seg(3.45秒),1000f/seg(1.76秒)WinSMB(比較対象)60000frameのWaiting時間は,no segment(44.1秒),6000f/seg(7.87秒),5000f/seg(6.61秒),4000f/seg(5.33秒),3000f/seg(4.05秒),2000f/seg(2.78秒),1000f/seg(1.49秒)セグメント間フレーム推移は,理論値0frame,最頻値0frame,最小値-2frame,最大値6frame(CAMERA output 60fps)[考察]データ管理と運用を考慮する録画時間33分20秒を最適化するとセグメント数30個,再生待ち時間3.45秒を妥当と考える.