Japan Association for Medical Informatics

[3-L-2-PP7-4] 院内からの画像表示よりも海外からの院内画像の表示が速くなった新システムについて

近藤 博史1, 川井 達朗2, 持田 真樹2, 山口 剛3, 井出 大介4, 寺本 圭1 (1.鳥取大学医学部附属病院 医療情報部, 2.セコム山陰株式会社, 3.GE ヘルスケア・ジャパン株式会社, 4.日本アイビーエム株式会社)

(目的)我々はRAIDとギガビットイーサを用いた院内PACSと同じPACSを地域連携システムで運用する。連携システムのサーバを更新し院内表示よりも海外からの画像表示が速くなったので調査、考察する。(方法)PACSのソフトはCentricity Web (GE Healthcare Ltd.)、院内サーバはCPUがXeon X5650 2.66GHz (Intel) 6GB memory、StorageはNAS 80TB RAID6、Networkは1000/100 Base Ethernet。地域連携はそれぞれSystem x3550 M5 (Lenov), Xeon E5-2690v3 processor 2.6GHz(12core, 24sle)×2、256GB memory、FAS2552(NetApp) HDD 21TB, SSD 2.4TB、Internet上にVPNとSBCを用いる。内視鏡カラー画像を次々に表示しビデオ撮影した。院外はハイデルベルグの学会場の無線LANと携帯電話テザリングで連携システムに接続し同じ画像を表示撮影した。ビデオ編集ソフトにて画像表示時間を計測した。(結果)院内は0.574(±0.140)秒,ハイデルベルグは0.250(±0.075)秒、国内携帯は0.228(±0.089)秒。連携システムで画像はフラッシュメモリ上だった。(考察)院内画像表示は他院に比し遅くはなかった。院内に比べ、Internetの接続は多くのネット機器が介在し、SBCにてデータ量が100〜1000分の1になるとしても速くなるとは思えず、想像以上にRAIDからの読出が長く、メモリ上のデータが高速読出されたと考えた。メモリは3年でHDDと同額と言われる。遅いため地域連携で別扱いの画像が携帯を使い院内よりも速く表示できるようになることは電子カルテのクラウド化が一機に進むと考えた。