Japan Association for Medical Informatics

[2-J-2-5] 災害時における人的資源の有効利用を目指した,職員登録システムの開発と発展

山本 誠1, 古賀 利孝1, 安間 圭一2, 宇野 寛一3 (1.公立松任石川中央病院 管理部 経営管理課, 2.公立松任石川中央病院 救急医療部, 3.公立松任石川中央病院 地域支援部 医療連携課)

1.災害対応における問題と開発目的災害時対応の重要性は高まりつつあり,当院においても対応訓練等を繰り返している。その訓練は災害拠点病院として被災後の一次対応を想定したものである。全ての職員が揃うわけではない状況で,参集した者で診療継続すべく,人的資源の有効利用が重要となる。2.開発システム筆者らは人的資源の有効利用を目的とし,職員登録システムを構築した。災害対策本部に参集した職員を既存部署や災害時新設部署に登録するものであり,登録状況は本部においてプロジェクター投影等で確認でき,また,各部署においても確認できるものである。これは,院内システムと独立して運用することも可能であり,その際は,耐塵・耐衝撃機能のあるノート型コンピュータ2台のいずれかがサーバ機として動作する。職員情報の更新は,インタフェーススクリプトを別に利用し,院内情報システムから取得できるようにした。3.評価2015年の開発より院内における災害対応訓練で評価を行い,改善を随時行った。最終的に,石川県における他院のDMATチームに訓練参加してもらい評価を依頼した。その結果,人的資源の配置状況が視覚化される利点,各部署でも参照できる利点が認められた。また,本システムの技術移転を求められた。4.オープンソース化の検討筆者らはより多くの災害拠点病院や医療機関で利用してもらえるよう当初より公開したいと考えており,院内におけるの権利調整を行っている。開発を継続したいと考えているが,院内から新たな要望が出ていない状況から,ソースを公開し広く利用してもらうことが今後の改善や機能強化につながると考えている。本システムをきっかけに災害時の初動対応,特に人的資源の有効利用が強化されることを期待している