[3-C-2-6] 負荷情報を用いた「まち歩き」情報提供システムの構築
近年、日本では健康志向の高まり及び地域の活性化を目的として、全国各地で様々な「まち歩き」のイベントが取り組まれている。これらは、新しい観光のあり方を検討しつつも、ウオーキングのモチベーション喚起にも効果があることが認められている。一方、モバイル端末やウェアラブル端末の普及により、位置情報や位置情報に関連するデータの取得や身体情報をリアルタイムに取得することが可能となった。そこで、我々はウェアラブル端末から得られたユーザの位置と心拍数を用いて、負荷データを地図上に提示する負荷マップシステムの構築を行ってきた。 よって、本研究では、個人で行う「まち歩き」をサポートし、その運動効果を提示するWEBシステム『神戸「まち歩き」情報提供システム』を構築することで、より「まち歩き」に興味を持つこと、気軽に行うことができること、そしてモチベーションを維持することに繋げていくことが可能であるか検証を行うこととした。 具体的には、「まち歩き」を行うコースの紹介や見どころの写真等を、あらかじめ登録し、利用者はコースを選択した後に、モバイル端末を用いて「まち歩き」を行う。また、運動効果を知るために、消費カロリーや現在地の負荷データを表示することした。本システムは、HTML5, JavaScript, PHP及びMySQLを使用したWEBシステムとして構築し、OpenLayersを用いて地図データ、各地点の情報(スタート、ゴール地点、街の見どころの写真等)や負荷マップデータを表示し、負荷マップデータの取得には負荷マップAPIを用いた構築とした。 結果、「まち歩き」を行う上で必要とするコースの情報や運動効果を確認することが可能になり、利用者が「まち歩き」に興味を持ち、モチベーションを持続することができる「まち歩き」をサポートするシステムの構築が可能になった。