Japan Association for Medical Informatics

[4-F-3-04] 多施設テキストデータベースを用いた退院時サマリー作成・監査支援の試み

鈴木 隆弘1、土井 俊祐2、木村 隆1、島井 健一郎1、嶋田 元3、畠山 豊4、松村 泰志6、松本 武浩5、横井 英人7、本多 正幸5 (1. 千葉大学医学部附属病院企画情報部, 2. 東京大学医学部附属病院企画情報運営部, 3. 聖路加国際病院医療情報センター, 4. 高知大学医学部附属医学情報センター, 5. 長崎大学医学部附属病院医療情報部, 6. 大阪大学大学院医学系研究科医療情報学, 7. 香川大学医学部附属病院医療情報部)

Teximining, Discharge summary, Multi institutional joint research, BERT

我々はこれまでに千葉大学医学部附属病院、聖路加国際病院、高知大学医学部附属病院、長崎大学病院、大阪大学医学部附属病院、香川大学医学部附属病院の6施設から約32万例の退院サマリーを収集して解析を行い、大規模なテキストデータベースを構築すると共に、これを用いた応用アプリケーションの開発に取り組んできた。本年は昨年開発した、退院期間を指定して複数のサマリーを一括でチェックするアプリケーションを改良して評価を行ったので報告する。
本アプリケーションは電子カルテから退院サマリーのテキスト部分を読み込み、構築済みのテキストデータベースとの照合をベクトル空間モデルを応用して行い、推定されたDPCコードを付与して出力する。退院期間、診療科、主治医、参照するデータベースの施設等を指定して分析を行うことが可能である。汎用性を高めるためにWEBアプリケーションとして開発しており、クライアント側は一般的なWEBブラウザが利用出来る。
演題申込みの投稿時点では分析の途中であるが、診療情報管理士による診療録質的監査の支援、医事課によるDPCコードチェック、研修医による退院時サマリー作成時の支援などに応用して、評価を行っている。
本年度から新たに群馬大学医学部附属病院の参加を得て、テキスト解析に新しい手法を導入し、従来の方法との比較も実施する予定である。