Japan Association for Medical Informatics

[4-B-2-01] 構造化されたアセスメント情報を含む看護実施データを活用した退院支援患者の分析

*Yukari Fukuda1,2,3, Yumiko Uto1,4, Takashi Iwaanaguchi1,4, Yasuyo Hanabaru3, Katsuko Ichimura3 (1. 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 医療システム情報学, 2. 鹿児島大学病院 地域医療連携センター, 3. 鹿児島大学病院 看護部, 4. 鹿児島大学病院 医療情報部)

DPC (Diagnosis Procedure Combination), Nursing Plan Master, Assessment, Discharge support


【背景・目的】入院期間の短縮に伴う看護計画の作成時間や記録時間の効率化を目指し、鹿児島大学版DPC対応看護計画マスタを作成し、2019年10月より使用を開始した。本マスタは、「何のためにこのケアを実施するのか」という視点で、構造化されたアセスメント情報を含む看護計画の立案を可能とするものである。今回、退院支援を実施した患者の看護計画や実施データを分析し、要支援患者の特性に応じたアセスメントの傾向を明らかにしたので報告する。

【方法】期間:2019年10月1日~2020年1月31日、対象:期間中に1入院履歴を有し、退院支援を実施した要支援患者の看護計画と実施データ。方法:①鹿児島大学総合病院情報システム(THINK)に蓄積された看護計画並びに実施データを抽出する。②抽出データをMDC別に分類し、最も患者数の多いMDCと、そのMDCの中で最も患者数の多かったDPCについて分析する。③退院支援の進捗に影響を及ぼす要因(入院期間・年齢階級・転帰)から見た看護計画のアセスメント状況について分析する。

【結果及び考察】患者数が最も多かったMDC06「消化器系疾患、肝臓・胆道・膵臓疾患」239名の内、症例数の多かったDPC060010「食道の悪性腫瘍(頸部を含む)」40名の看護計画と実施データを分析した。DPC入院期間別では、入院が長期化する患者要因を捉えたアセスメントの視点が項目に反映されていた。年齢階級別では、高齢者の特徴を捉えたアセスメントの視点で、褥瘡予防や摂食嚥下機能の改善などのケア項目が適切に選択されていた。転帰別では、転医(院)した患者のほとんどは療養の継続が必要であり、その特徴を捉えたアセスメントの視点が挙げられていた。退院支援の進捗に影響を及ぼす要因別に、ケアの提供状況とアセスメントの視点の関連性について分析した結果、患者の特性に応じたアセスメントの傾向が明らかとなった。