一般社団法人 日本医療情報学会

[2-P-5-06] 北海道における高度医療人材育成プログラムの必要性について ~北海道大学病院経営アドミニストレーター育成拠点における取り組み~

*青木 智大1、森井 康博2、椎名 希美3、石川 智基1,4、鈴木 哲平1,5、藤原 健祐1,6、谷 祐児7、小笠原 克彦1 (1. 北海道大学大学院保健科学研究院, 2. 国立保健医療科学院, 3. 北海道大学産学地域協働推進機構, 4. 医療経済研究機構, 5. 北海道教育大学岩見沢校, 6. 小樽商科大学大学院商学研究科, 7. 旭川医科大学)

Recurrent Education, Certificate Program, Hospital Management

【背景】 北海道大学病院経営アドミニストレーター育成拠点(HUHMA:Hokkaido university hospital management administration)は、平成29年度文部科学省「課題解決型高度医療人材養成プログラム(病院経営支援に関する領域)」に採択された事業であり、病院経営における分析から戦略立案、およびその実行まで全てのプロセスにおいてリーダーシップを発揮できる人材を育成するプログラムの開発を目指している。教育プログラムは全12科目144時間から構成され、144時間のうち120時間以上を受講し、全12単位を取得した受講生には履修証明書を交付している。これまで平成31年度に第1期生25名を輩出し、令和3年4月時点で計57名を輩出している。本報告では修了生へのアンケート結果から北海道内における高度医療人材育成プログラムの必要性について述べる。 【方法】 履修証明書を交付した57名を対象にGoogle Formsを用いた無記名アンケートを実施した。(回答率85.9%)。アンケート項目では年齢と業種の基本属性に加え、受講理由(複数回答)、プログラムの満足度(5点満点)、プログラムによる自身へのプラスの効果の有無(5点満点)について5つの質問を行った。 【結果】 回答者の属性は30歳代、40歳代が75.5%を占めた。プログラムの満足度は全体の平均が4.3、回答者の87.8%が4点および5点と高い点数をつけており、満足度は高かった。受講理由(複数回答可)は「病院経営に係る知識を習得したかったから」(89.8%)が最も高く、「講義内容を学習する機会が他に無かったから」(55.1%)、「履修証明・ディプロマ取得に興味があったから」(38.8%)が続き、北海道内での高度医療人材養成プログラムの必要性が明らかとなった。