Japan Association for Medical Informatics

[4-G-2] 次世代看護へのDX:リアルワールドデータと人工知能

*Shinichiroh Yokota1, Ai Tomotaki2, Gojiro Nakagami3, Kojiro Morita3, Kento Masukawa4, Ryota Nishi5 (1. The University of Tokyo Hospital, 2. National College of Nursing, 3. Graduate School of Medicine, The University of Tokyo, 4. Tohoku University Graduate School of Medicine, 5. Center Hospital of the National Center for Global Health and Medicine)

Nursing Informatics, Artificial Intelligence, Real World Data, Digital Transformation

看護における人工知能の開発・実装は、New Normalな医療を考えるうえで欠かせない。2019年スイスでの国際シンポジウム“Artificial intelligence in nursing: social, ethical and legal implications”では、ITU/WHOのフォーカスグループや看護学研究者による議論が行われたところである。この際の議論をまとめた論文(Ronquillo, C. E., et al. 2021.)では、看護の人工知能分野への関わりの薄さに危機感を唱えており、世界的に看護系AI人材の不足が浮き彫りとなっている。確かに日本においても、看護は人工知能に関する議論から遠い所にあるかもしれないが、国内の看護の世界には、現場で使える人工知能に繋げられるような、特に医療リアルワールドデータを用いた研究を行う研究者達が存在する。
本チュートリアルでは、情報システム担当看護師、看護情報学研究者、看護情報システムベンダー所属のSEや営業職を主たる対象とし、看護の視点から「リアルワールドデータ活用と機械学習による人工知能開発」、「大規模データベース研究による知見創出」など、最新の研究事例を交え、看護でのDX実現のための知見共有を行う。
始めに横田慎一郎(オーガナイザー)(東京大学医学部附属病院)から、企画趣旨、医療機関での看護におけるDX事例や、転倒リスク予測研究について概説する。続いて仲上豪二朗氏(東京大学大学院)から褥瘡リスク予測研究と最先端看護AIセンター構想について、森田光治良氏(東京大学大学院)から看護の視点による医療リアルワールドデータ(特にDPCデータ)分析について、升川研人氏(東北大学大学院)から緩和ケア領域での研究事例について、西亮太氏(国立国際医療研究センター病院)から重症看護領域での研究事例について、最後に友滝愛氏(国立看護大学校)から、このような研究を行う際の指針となるガイドラインについて紹介する。看護でのリアルワールドデータ活用と人工知能開発に関する知見を共有し、看護においてどのようにDXを実現していくかの議論に繋がるような場を提供したい。