Japan Association for Medical Informatics

[3-P-1-02] 患者・家族サポートセンター開設に伴う「入退院支援室」へのシステム対応

*Yuichiro Ueno1, Saemi Yamada2, Kenichiro Ide3 (1.社会医療法人 雪の聖母会 情報システム室, 2.社会医療法人 雪の聖母会 看護部, 3.社会医療法人 雪の聖母会 聖マリア病院 入院支援室)

Hospitalization Support Room, Document Management, Clinical Flow

【背景】当院では、急性期医療機関として入院前~退院後までより一層安心安全な入院治療の提供を目的に、2021年4月患者・家族サポートセンタ―(以下PFSC)を開設した。PFSCは、「地域連携推進室」「入退院支援室」「訪問生活支援室」「病床管理室」で構成され、これらが密に連携し、一貫した患者・家族の支援を行っている。【目的】様々な病院を訪問し、PFSCの体制原案を検討・準備していた。その中で、患者情報の共有化、「入退院支援室」業務のシステム的なサポート、「病床管理室」の病床コントロールのためのシステム導入が必要ということになった。今回、「入退院支援室」へのシステム的なサポートを行った部分について報告する。【方法】当院では、富士フィルムメディカルの統合診療支援プラットフォームCITAの「クリニカルフロー」という機能を利用し、「入退院支援室」で行う入院前面談の聞き取り文書や同意書の管理等を行うこととした。実際には、①PFSCの各部署で管理したい患者情報の洗い出し・共通化した項目のピックアップと入力方法の検討、②電子カルテとCITAとの連携項目の検討、③「入退院支援室」で使用する「クリニカルフロー」の一覧表示の契機を検討・管理したい文書や項目の調整を行った。【結果】1年が経過し、常時500件近い患者情報の管理が出来ている。現場からは管理文書の見直し・追加依頼がくるようになった。情報システム課でもクリニカルフローの作成・変更できるような人材を教育し体制を作った。1患者複数面談管理ができないなどの課題も見えた。【考察】「入退院支援室」では、クリニカルフローの適用を通じて、電子カルテシステムを含めた現システム間の連携や情報管理などの理解が進んできた。これをベースとすれば、システムの有効利用をなお一層推進でき、業務改革の一助になると考えている。今後、病棟など様々な部署への展開も検討している。