2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 402-1 原子力安全工学(安全設計,安全評価,マネジメント)

[2P06-09] 軽水炉安全評価2

2018年9月6日(木) 10:50 〜 12:00 P会場 (E棟 E21)

座長:張 承賢(東大)

11:35 〜 11:50

[2P09] 非常用ディーゼル発電機用高圧電気盤を用いた内部アーク試験

*白井 孝治1、宮城 吏1、田坂 光司1、池 正熏1、岩田 幹正1 (1. 電力中央研究所)

キーワード:内部アーク試験、高圧電気盤、非常用ディーゼル発電機、HEAF火災

東日本大震災の際に女川原子力発電所で発生した高圧スイッチギアの大規模アークによる火災の被害が発生した。このため、アーク放電エネルギーにより盤内の空気が加熱され、その高温空気が盤外あるいは隣接する電気盤内へ噴出し、隣接機器へ熱的影響を及ぼす可能性を評価する必要がある。本報では、非常用ディーゼル発電機用の高圧スイッチギアでのアーク放電事故を想定し、低電流(5kA程度)の短絡電流が長時間継続した場合の内部アーク試験を実施した。その結果、アークエネルギーは、アーク継続時間が長くなるにつれて比例的に増大しHEAF火災に進展する場合があり、アークエネルギーが30MJを超えると、消火作業が必要な火災事象が発生した。