2018年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2H05-09] 放射線検出器

2018年3月27日(火) 10:35 〜 11:55 H会場 (U2棟 U2-213)

座長:谷口 良一 (阪府大)

11:20 〜 11:35

[2H08] 高放射線場への適用を目指した極小TlBr放射線検出器の開発

*野上 光博1、人見 啓太朗1、長野 宣道1、石井 慶造1 (1. 東北大学)

キーワード:放射線計測、臭化タリウム、高放射線場、極小放射線検出器、ガンマ線スペクトロメーター

臭化タリウム(TlBr)は高原子番号の元素(Tl: 81, Br: 35)から構成され、かつ高密度(7.56 g/cm3)であり、ガンマ線の吸収効率が高い。そのため、極小サイズのガンマ線スペクトロメーターの材料としてCdTeやGeより期待できる。極小サイズの検出器にすることにより、検出器に入射するガンマ線の数が減り、福島第一原子力発電所PCV内のような高線量場においても放射線計測を行える可能性がある。実際に1.5 mm × 1.5 mm × 0.657 mmの極小TlBr放射線検出器を製作し、137Csからの662 keVのガンマ線を計測したところ、明瞭な全吸収ピークが得られた。