2018年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 203-3 ビーム利用・ターゲット

[2I01-04] パルスラジオリシス・分光

2018年3月27日(火) 09:30 〜 10:35 I会場 (U2棟 U2-214)

座長:全 炳俊 (京大)

09:30 〜 09:45

[2I01] フェムト秒パルスラジオリシスを用いた電子ビーム誘起現象の研究

*近藤 孝文1、神戸 正雄1、菅 晃一1、楊 金峰1、田川 精一1、吉田 陽一1 (1. 大阪大学 産業科学研究所)

キーワード:放射線化学、パルスラジオリシス、電子輸送

高エネルギー電子ビームは材料をイオン化し、電子が媒質中に放出される。この物質中の過剰電子ダイナミクスをフェムト秒パルスラジオリシスとプローブ分子を用いて観測した。プローブ分子として用いたビフェニルラジカルアニオンの生成は、従来報告されている拡散律速反応速度に加えて、それより10倍程度速い生成挙動を示した。このことは、従来の電子ホッピングに加えて、アルカン中に非常に高速な電子輸送機構が存在することを示唆している。