[2J_PL01] リスク認識と経済行動
シカゴ大学リチャード・セイラー教授が2017年ノーベル経済学賞を受賞するなど,心理学や社会学の成果を経済学に取り入れた「行動経済学」が注目を浴びている。本特別講演では行動経済学を踏まえた(1)人間のリスク認識と(2)リスク対応の特性について,NHKの経済学教養番組「オイコノミア」に出演されている大竹先生(大阪大学社会経済研究所行動経済学研究センター長)に解説して頂く。原子力分野における確率論的リスク解析に関しても,提示の仕方で結果の受け取られ方が変わる可能性がある。また,人間の感情やストレスがリスクに対する態度に大きな影響を与えることが知られている。規制の経済学的効果を含め,当学会の関係者には極めて興味深い講演となること請け合いである。