2018年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核融合工学 » 501-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[3C01-04] ブランケット,溶融塩

2018年3月28日(水) 09:30 〜 10:35 C会場 (R1棟 R1-211)

座長:帆足 英二 (阪大)

10:00 〜 10:15

[3C03] 熱核融合実験炉トリチウム増殖材料の中心的使用条件におけるLi8ZrO6のリチウム蒸発挙動

*新村 潔人1、本多 駿資1、星野 毅2、佐々木 一哉1 (1. 弘前大学大学院、2. 量子科学技術研究開発機構)

キーワード:Li8ZrO6、トリチウム増殖材料、リチウム蒸発、熱核融合炉

熱核融合炉用トリチウム増殖材料には、高いリチウム原子密度と高温使用時の化学的安定性が要求される。Li8ZrO6は、リチウム原子密度が高く、大きなトリチウム増殖比を維持するトリチウム増殖材料としての大きな可能性を有する。しかし、Li8ZrO6は、高温で高いリチウム蒸気圧を有するため、リチウム原子密度の低下とそれにともなう物理・化学的特性の低下が懸念される。本研究では、Li8ZrO6を熱核融合実験炉内のトリウム増殖材料の中心的な使用温度および雰囲気(320℃、0.1% H2/He)で使用し、その間のリチウム種の蒸発挙動と熱化学的安定性を評価する。その結果、リチウム蒸発速度が小さく結晶構造が安定であることに基づき、Li8ZrO6が本使用条件下にて安定である可能性を示す。