2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-5 核融合中性子工学

[2L14-16] 核融合中性子工学

2021年9月9日(木) 16:15 〜 17:15 L会場

座長:今野 力 (JAEA)

16:15 〜 16:30

[2L14] 単結晶CVDダイヤモンド検出器の高速中性子計測のための波形弁別手法の開発

*小林 真1,2、吉橋 幸子3、小川 国大1,2、磯部 光孝1,2、神尾 修治1、藤原 大1、Siriyaporn Sangaroon1、瓜谷 章3、長壁 正樹1,2 (1. 核融合科学研究所、2. 総合研究大学院大学、3. 名古屋大学)

キーワード:中性子、ダイヤモンド検出器

単結晶ダイヤモンド検出器は核融合炉における高速中性子束の実時間測定のための有用なモニタとして期待されるが、高速中性子と共に入射する荷電粒子やガンマ線に起因するパルスにより正確な高速中性子計測が困難となる。そこで本研究では、単結晶CVDダイヤモンドへの高速中性子照射を行い、アルファ線やガンマ線に起因するパルスとの弁別手法の開発を行った。

各放射線入射に起因するパルス形状の特徴を、パルス幅、電荷量、特徴的なパルス形状との類似度及びユークリッド距離など定量的な数値として分類し弁別を試みた。特に高速中性子がダイヤモンド中心付近の炭素元素にエネルギーを与えるイベントでは幅が短い矩形パルスが得られることを利用し、高速中性子の計測を行った。発表では高速中性子だけでなく、荷電粒子やガンマ線の計測についても併せて報告する。