2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[3I06-08] 断面積調整法

2021年9月10日(金) 11:00 〜 11:55 I会場

座長:千葉 豪 (北大)

11:00 〜 11:15

[3I06] 三菱FBR核設計コードシステムGALAXY-H/ENSEMBLE-TRIZの開発

(9)ランダムサンプリング法に基づく拡張炉定数調整法

*家山 晃一1、小池 啓基1、浅野 耕司1、上山 洋平2 (1. MHI、2. MFBR)

キーワード:GALAXY-H/ENSEMBLE-TRIZ、高速炉、不確かさ低減、炉定数調整法、ランダムサンプリング法

三菱重工は、FBR核設計コードシステムGALAXY-H/ENSEMBLE-TRIZを用いた高速炉炉心設計にあたり、核特性の不確かさの定量化及び低減に取り組んでいる。本研究では、一般化摂動論で必要な感度係数評価用の随伴中性子束、一般化中性子束及び一般化随伴中性子束が不要で、燃料棒局所出力を含むすべての核特性について、不確かさを簡単に取り扱うことができるランダムサンプリング法に基づく拡張炉定数調整法を開発した。
 本手法は、実験体系と設計対象炉心の相関を考慮することで、設計対象炉心の核特性不確かさを低減可能な拡張炉定数調整法をベースとする。一般化摂動論に基づく拡張炉定数調整法と同様、中性子増倍率、反応度価値及び反応率比等の核特性不確かさを低減できる。単一集合体体系の無限増倍率を対象に検証した結果、一般化摂動論に基づく拡張炉定数調整法と同等の不確かさ低減効果が得られ、本手法の有効性を確認した。