[1J01-03] 解析技術1

[1J01] 火災ゾーンモデルBRI2-CRIEPIの開発

(1) 火災モデルの概要

*白井 孝治¹、田坂 光司¹、池 正熏¹、宇田川 敏子² (1. 電中研、2. WDB)

キーワード：火災ゾーンモデル、コンパートメント火災、火災伝播、機械式換気、火災リスク評価

原子力発電所の火災リスク評価では、複雑な火災伝播を考慮したコンパートメント火災性状の評価が必要となる。電力中央研究所では、建築物の避難安全設計に広く使われてきた二層ゾーン煙流動予測計算プログラムBRI2002をベースとして、放射性物質閉じ込めのため負圧設計を担保するため機械式換気設計を基本とする原子力施設の火災影響を対象とした火災ゾーンモデルBRI2-CRIEPIを開発した。 原子力発電所の種々の火災シナリオに対応するため、プルームモデルの改良、複数火源の考慮、ファンカーブの導入、周辺酸素濃度に応じた発熱速度の考慮、火炎や煙層、周壁から火源への熱フィードバックによる発熱速度への影響、ケーブルトレイモデル、散水モデルを新たに追加した。 本報では、BRI2-CRIEPIを用いて、実大火災試験結果に対する検証解析を実施し、新たに機能を追加したBRI2-CRIEPIの適用性を確認した。